大学新入生、あるいは勇退されて四月から自適な生活を送っている団塊の世代の方々。この季節はきっと「〇〇を読んでみよう」という心意気を持った人が増える時期ですよね。古典和歌の場合は、『ちはやふる』などを読んで関心を持った方々も多いのでは。 私は和歌を専門的に勉強してきたわけではありませんが、自分なりに試行錯誤したことがあって、少しは役に立つかもしれないと思い、今年度は、古典和歌をこれから読もうとする人向けの入門書的な本を紹介いたします。書き方がやや上から目線になってしまうのは、こういう文章にはある程度仕方のないことなのでご容赦を。 まずは+αの1冊から。これは要するに、古典和歌に限らず、文学作品を楽しむのであれば目を通しておいたほうがいい1冊だという心づもりです。レトリック感覚 (講談社学術文庫) 作者: 佐藤信夫出版社/メーカー: 講談社発売日: 1992/06/05メディア: 文庫購入:
4月2 落語・講談に見る「親孝行」 カテゴリ:本 こういう題名の本が、いまNHK出版から発売中です。 著者は、明星大学准教授勝又基氏。私の金沢大学時代の教え子ですが、神田陽子講談教室では兄弟子になります。 NHK第二放送で、今週の木曜日夜8時30分からのカルチャーラジオで放送されるシリーズのテキストです。 彼の一貫したテーマが「孝行」で、学会発表も学術論文もたくさんあります。私自身、何度も発表を聞きましたし、論文も読んでいますが、この本が、彼の研究を知るにはいちばんいいのではないでしょうか? 私は、金沢から東京に帰る飛行機の中で読み始めましたが、東京に着く前に読み終えました。いまふうに書くと、とてもリーダビリティが高く、かつまた、質的にも高い内容になっています。 ともかく、例が豊富なので、読んでいて飽きません。 江戸時代、「孝」は儒教の大切な徳目でしたが、幕府や藩主達による孝道奨励がどんな
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