参院外交防衛委員会を終え、記者の質問に答える田母神俊雄・前空幕長=11日午後0時54分、国会(撮影・酒巻俊介) 11日の参院外交防衛委員会での田母神俊雄・前航空幕僚長の参考人招致の詳報(10)は以下の通り。 【共産党・井上哲士氏の質問は続く】 井上氏「当時、統合幕僚学校長だったわけだが、陸海空のすべての幹部教育の体系を改定したということ。この教育はすでに4年間行っている。教育目的としては、上級部隊指揮官または上級幕僚としての職務を遂行するに必要な広範な知識、技能を習得させるとなっている」 「具体的に平成16年度の教育目標をみると、健全な歴史観・国家観を育成し、防衛戦略研究および将来の部下指導に資する、となっている。平成20年のものをみると、例えば『大東亜戦争史観』『日本国憲法の本質』とある。ほかの年度をみると『東京裁判史観』という項目もある。こうした呼び名自体が侵略戦争を否定する中で使われ