6機の護衛戦闘機搭乗員は全員優秀だった 吉村 山本長官機の護衛をするということは、いつ言われたわけですか。 柳谷 前日です。 吉村 何時ごろですか。 柳谷 いろいろ記録があるんですが、前日の午後3時ごろですかね。ソロモン・ニューギニア方面の作戦(い号作戦)が一段落して、長官一行が、ブイン、ショートランド方面の基地の指揮官や将兵の苦労をねぎらうために、2機で行くと……。2機ですから、1機に3機の護衛機がつく、つまり6機の戦闘機ですね。搭乗員は前日に指名され、翌日の朝6時何分に出発ということで、前の日から言われておったわけです。 柳谷謙治氏 吉村 柳谷さんは、その頃、階級は何だったんですか。 柳谷 飛行兵長です。 吉村 護衛戦闘機隊の指揮官はどなたですか。 柳谷 森崎(武)という予備中尉でした。 吉村 その方は優秀な方なんですか。 柳谷 戦争が激しくて、隊長に宮野(善治郎)という大尉がいて、あ