ラブコールは2月14日の翌日、突然に…… 2月15日、大安の金曜日。正午過ぎに携帯電話が鳴り、「お久しぶりです。お元気ですか?」と奥山和由さんの声が聞こえました。 「今度、『熱狂宣言』というドキュメンタリー映画を作ったんです、松村厚久っていう人物の。 〈外食産業のファンタジスタ〉と言われ、会社を東証の一部上場にのし上げるほどの成功者ですが若年性パーキンソン病に冒され、病気と闘いながら働き続ける生き様にすごく魅かれたというか……とにかく映画にしたいと思ったんですよ。オールラッシュができたので、ぜひ観てほしいんです」 受け手の都合を構わず、一方的に捲し立てる声は30年前から少しも変わりません。 そもそもの発端は、前日の2月14日に小さなチョコレートと一緒に「よかったら奥山作品のプログラムをもらっていただけませんか? こちらから郵送しますので」と送った一通の手紙でした。 還暦を過ぎ、30年以上続
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