テレビの報道番組やワイドショーが今年一年の訃報をまとめて流し始めた。今年もいよいよもって押し詰まってきた感がある。 これで各地の厄除け大師のCMが流れ始めるとカウントダウン、という感じだが、さすがにそれは気が早いというもので、世間はまだクリスマスも迎えていない。 年末を年末たらしめている風物というのは、私の子供のころはやはり餅つきだった。 父親の実家が焼酎の卸問屋という商家だったので、年末の餅つきは、奉公人や親戚一族が集まって一日がかりで行う大イベントだった。集まった家族分の正月の餅を一度につき、丸めてしまうのだ(九州なので丸餅なのです)。7割がプレーンで残りは餡餅。つきたて作りたての餡餅の食感は格別だった。 いまは地域のコミュニティや家族の行事も減っているだろうから、師走だな、と感じる風物はテレビから聞こえてくるニュース、あるいは年末恒例のバラエティなどテレビ番組そのもの、ということにな