空白を埋める点と点の移動 ──空飛ぶクルマの実装によって人の移動経路が空に開かれることで、これまでの建築や都市の形態はもちろん、さまざま価値観が変化すると想像しています。今回はそうした大きな変化の中で広がる可能性や生まれる課題について議論ができればと思います。まず、空飛ぶクルマの概要について教えてください。(黒瀬) 岡田 日本で空飛ぶクルマと呼ばれているものは、グローバルでは”eVTOL”と呼ばれています。eはelectrification(電動化)を、VTOLはVertical Takeoff and Landing(垂直離着陸)を意味します。バッテリー駆動で静かなため、ヘリコプターよりも人に近いところでの離着陸が可能です。機体は1〜4人乗り、機体により30〜200km前後の航行が可能で、空のタクシーというイメージです。現在こうした小型航空機の開発が進み、新たな空の移動革命が謳われていま
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