毎週お届けしている本コラムも今年の12月には10周年を迎える。筆者は連載当初から参加しているメンバのひとりであり、10周年かと思うとなかなか感慨深いものがある。この10年を振り返ってという話題はまた別の機会に譲るとして、筆者自身はずいぶんと変化した。そのひとつに「連載当初はバリバリとプログラミングをしていた一方で、最近は自らコードを書くことがめっきり少なくなった」ということが挙げられる。「これが35歳定年説の実体か?」とも思いつつ、それでも先日、とあるプログラムを書くためにコードの森を探検するチャンスが久しぶりにあった。今回はそのときに気がついた「ちょっとしたトピック」を紹介しよう。 C言語によるオブジェクト指向プログラミング 世の中に「オブジェクト指向プログラミング」という考え方がある。古くから提唱されている概念であり、近代的なプログラム言語はほとんどオブジェクト指向でデザインされている