IAEA=国際原子力機関が東京電力福島第一原子力発電所の事故を総括する報告書の内容が明らかになり、最大15メートルの津波が予想されたのに、必要な対応を取らなかったなどと指摘しています。 報告書の作成には40を超える国のおよそ180人の専門家が参加し、IAEAは、日本では原発は安全だという思い込みが広がり、事故の備えが十分でなかったと結論づけています。 具体的には仮にマグニチュード8.3の地震が発生すれば、最大で15メートルの津波が到達することが予想されたのに、東京電力などは必要な対応を取らなかったとか、IAEAの基準に基づく十分な安全評価が行われず、非常用のディーゼル発電機の浸水対策が不十分であるなどの課題があったなどと指摘しています。 また、作業員の非常時の訓練が十分でなかったほか、事故の際、それぞれの組織の役割が不明確で迅速な対応ができなかったとも分析しています。 そして原発の安全基準
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