東日本大震災が起きた3月以降の半年間で、東京都内で通勤・通学中の自転車事故が2129件にのぼり、前年に比べ5%(96件)増加していたことが警視庁のまとめで分かった。特に震災直後の4月は前年から16%(56件)増の400件だった。自転車事故はこれまで減少傾向にあり、1~2月は前年から計48件減っていた。警視庁は「震災後に電車などの交通がマヒし、自転車利用者が飛躍的に増えたことが事故件数に反映された」とみている。 8月までに自転車乗車中にけがをした人は1万2188人。全国の3割を超す。死者は26人だった。事故は、信号無視などで交差点で出合い頭に車と接触するケースがほとんどだが、自転車側の信号無視や無灯火なども目立つという。警視庁幹部は「携帯電話で話しながらの事故などを含め、交通マナーを守れば防げるケースが多い」と指摘する。 警視庁は13日、自転車運転の啓発活動の一環として大企業の社員教育担当者