生活保護の決定通知書を手にする男性。住所はなくても「日比谷公園内派遣村」で申請できた=9日、東京都千代田区で 職と住居を失った派遣労働者らを支援する「年越し派遣村」に集まった約五百人のうち、生活保護の受給を希望していた二百七十二人全員に八、九の両日、受給決定が出た。今も約三百人が身を寄せる施設の使用期限が十二日に迫る中、アパートを借りるのに必要な敷金・礼金も生活保護で賄われることになった。途方に暮れていた労働者らは「次は仕事探し」と再出発に向けて踏み出した。 (橋本誠、出田阿生)
派遣社員の雇用問題が深刻化する中、派遣労働に対する規制強化が春闘や国会の争点に浮上してきた。舛添要一厚生労働相が個人的としながらも製造業への派遣禁止の考えを示し、民主党も禁止の検討を始めた。日本経団連など経営側は「労使の間で議論していく」との立場を表明している。ただ一連の動きは、雇用機会の拡大や働き方の多様化、企業の国際競争力の強化を目指してきた規制緩和の後退につながる。派遣労働の見直しには、規制緩和の“功罪”を踏まえた論議が欠かせない。 ■罪 年末の日比谷公園に開設された「年越し派遣村」。入村者は、最終的に約500人に膨れ上がり、雇用不安の“象徴”として年末年始のニュースで大きく報じられた。 厚生労働省によると、平成19年度の製造業への派遣社員は46万人に上り、全労働者に占める派遣を中心とした非正規社員の割合は38%に達している。小泉純一郎政権時代の構造改革の一環として進められた労働者派
自民党の加藤紘一元幹事長の政界再編の動きがこのところトーンダウンしている。麻生内閣の支持率が急激に下がったことが逆に、自民党や民主党の「結束」を高め、加藤氏が志向してきた衆院選前に自民、民主両党の枠を崩す第3極の結集が難しくなっているのだ。加藤氏や盟友の山崎拓元副総裁は最近、政界再編の完遂には複数回の衆院選が必要-とまで唱えるようになっており、“仕掛けのタイミング”を見つけられない状態だ。(水内茂幸) 加藤氏は10日、山形県酒田市で開いた後援会の新年会で、久々に民主党批判を解禁した。 「民主党は昔の社会党、自民党から出て行った人や自民党に入れなかった新人候補者の合成体だ。何かやる政党というよりも、自民党の(政策に反対する)『鏡の反射体』のような党にすぎない」 さらに、「来年は衆参同日選があるかもしれない。今後の2、3年の間に、2、3回衆院選をやって、ようやく政界が整理される」と語った。 新
森田健作氏、千葉県知事選再出馬宣言!「青春の真骨頂見せる」 今年、還暦を迎えた森田氏。握り拳を作り知事選リベンジに気合十分 俳優で元衆院議員の森田健作氏(59)が6日、インタビューに応じ、今春の千葉県知事選(3月12日告示、29日投開票)について「今月中旬に態度を表明する」と語り、事実上の出馬表明を行った。立候補に際しては「既存の政党とは関係ない方がいい」とし、公認や推薦は受けない方針も明言。2009年、還暦を迎えた“青春の巨匠”。森田氏は「青春の真骨頂を見せる」と鼻息を荒くした。 “青春の巨匠”が覚悟を決めた。決戦本番まで3か月を切った千葉県知事選。「今月中旬に態度を表明します。今年は年男。私はかつて『青春の巨匠』と言われた。今年は青春の真骨頂を見せますよ」 昨年12月2日、森田氏は千葉市内で行われた自著「ゼロの勇気」(PHP研究所)の出版記念パーティーで「千葉には素晴らしいプレーヤーは
【ソウル=坂井広志】麻生太郎首相は11日、就任後初めて韓国・ソウル入りし、李明博大統領や日韓財界人と懇談、経済危機を両国で協調して乗り切る姿勢をアピールした。日韓関係は盧武鉉前大統領の反日・親北朝鮮路線により冷え切った状態が続いてきたが、経済危機が逆に関係を好転させたようだ。麻生首相、李大統領とも実業界出身ということも好材料となり、日韓関係は今後、強化されるとの見方が強い。 11日夜の青瓦台(大統領府)で催された両国首脳と財界人の懇談は友好ムード一色となった。日本側は日本経団連の御手洗冨士夫会長や張富士夫副会長、日本商工会議所の岡村正会頭ら財界の重鎮がずらり。韓国側も全国経済人連合会、韓国貿易協会、大韓商工会議所などのトップが笑顔で迎えた。米国発の経済危機による韓国の打撃は大きく、日本への期待の強さを物語ったといえる。 日韓関係は、盧武鉉前政権が小泉純一郎元首相の靖国神社参拝や歴史認識問題
共同通信社が10、11両日に行った全国電話世論調査で、麻生内閣の支持率は昨年12月の前回調査から6・3ポイント下落し19・2%となった。不支持率は前回から8・9ポイント増の70・2%。2兆円の定額給付金については「評価しない」が70・5%と、同11月の同様の調査から12・4ポイント増加し、「評価する」は23・7%(7・7ポイント減)だった。 麻生太郎首相と民主党の小沢一郎代表の「どちらが首相にふさわしいか」への回答は、小沢氏が46・4%(11・9ポイント増)で麻生氏の22・1%(11・4ポイント減)の2倍以上になった。国民の「麻生離れ」は危機的水準に達し、首相はより厳しい政権運営を強いられ、衆院解散・総選挙に踏み切る時期の判断でも一層困難を迫られることになった。 望ましい政権の枠組みについては「民主党中心」が51・4%と過半数になり、「自民党中心」30・5%に20・9ポイント差をつけた。次
杉原千畝のビザで日本入国、ユダヤ人難民らの実数を初めて確認 第2次世界大戦中にナチスやソ連の迫害逃れる 福井県敦賀市の古江孝治さん調査
派遣切り、限界集落…そこに「共産党」―ルポにっぽん(1/6ページ)2009年1月11日8時38分印刷ソーシャルブックマーク 「切られているのは人間です」と書かれたビラを配る。受け取るとすぐ、歩きながら読み始める人もいた=名古屋市東区、岩下毅撮影「雇用大破壊は、政治が引き起こした『政治災害』だ」。スクリーンには志位委員長の演説が映し出されていた=名古屋市東区、恵原弘太郎撮影共産党に入党したお年寄りの女性は「家の前の畑を作っている時が一番幸せ」と話す=奈良県川上村、高橋純子撮影 「派遣切りは許せません」 1月5日午前8時。三菱電機名古屋製作所(名古屋市東区)前で出勤してくる従業員にビラを配る人の中に、佐藤剛さん(仮名)がいた。 キャバクラ嬢のスカウトや客引きの経験があるというだけあって、声がよく通る。両手をポケットに突っ込んだまま完全無視を決め込む人には少しカチンとくるが、よく考えたら自分も1
8月18日(日)午前11時半「大森くみこ&鳥飼りょう活弁ライブ」、8月19日(月)午後7時「鳥飼りょうのサイレント映画の世界」。開場は開演の30分前 18日:福岡市美術館1階ミュージアムホール
今年は、衆院議員の任期が9月で満了し、国民に政権選択を迫る衆院選が行われる。「平成の大合併」の影響で地方選も多い。九州・西中国の主な選挙日程と、衆院選で注目される選挙区の展望を紹介する。 ◇大合併から4年経過 首長、議員選も目白押し 市町村合併が相次いだ05年から4年。09年は、初代首長や議員が任期満了を迎える自治体が多く「ミニ統一地方選」の様相だ。 旧合併特例法では、05年3月末までに知事へ合併を申請すれば、国が7割を補てんする合併特例債の発行が認められるなどの優遇措置があった。期限が迫ると駆け込み的に合併が増え、1991市町村が参加した。 新設合併から4年たち、首長選が実施されるのは山口県下関市▽福岡県福津市▽大分県豊後高田市など。議員の在任特例を適用しなかった長崎県諫早市や熊本県八代市、鹿児島県湧水町など、議員選とのダブル選になる市町村も多い。 一方、合併時に定数特例を適用し、09年
給付金「選挙で公明党のお世話になるから賛成」と加藤氏2009年1月10日22時18分印刷ソーシャルブックマーク 自民党の加藤紘一元幹事長は10日、山形県鶴岡市で講演し、定額給付金について「あまり出来がよくない制度というのが7、8割の自民党議員の心だが、近々総選挙で(制度を提案した)公明党にお世話になるから賛成する」と指摘した。13日に衆院本会議で採決される見通しの定額給付金を含む第2次補正予算案と関連法案については「自分も含めて自民党からそんなに造反は出ないだろう」と述べ、反対に回ることを示唆している渡辺喜美元行革担当相に同調する動きは広がらないとの見方を示した。 また、加藤氏は「公明党も考え抜かないで提案した。今回はみな賛成するが、今後自民党執行部に公明党と話し合ってほしい」とも述べ、定額給付金にからむ部分について参院での修正を検討すべきだとの考えを示した。 アサヒ・コムトップへニュース
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く