「プラスチック」ファンなど客層変化に賛否、国際化で「本場」の雰囲気が薄れる懸念も 【プレミアリーグ 巨大ビジネスの誕生⑩)】
「プラスチック」ファンなど客層変化に賛否、国際化で「本場」の雰囲気が薄れる懸念も 【プレミアリーグ 巨大ビジネスの誕生⑩)】
世界の血液ともいえるドルにくっついて米国発の金融危機菌が全世界に飛び散り、敗血症になっている状況だ。日本経済は相対的に欧米より強いとみられるが、輸出も設備投資も消費も落ち込んでいる。有効需要で残っているのは政府だけであり、政府が落ち込みを一定期間カバーしなければいけない。 ■政治家は学者や官僚のよう そこで、財源として政府紙幣や相続税減免の無利子国債発行の話題が出ているが、結局はいずれも政府の借金にかわりはないのだ。 最近は政治家が学者や官僚のように経済政策を論じがちだ。理論が分からぬのは論外だが、その政策の結果、経済外の価値(国の尊厳、公平公正、秩序、環境等)が傷つかないかを考えるのが政治だ。経済外の価値の損傷を最小限に、現状を打開し、将来プラスになる選択をすることだ。財源が必要なら国債を増発し、景気回復を待って増税により償還するのが王道だ。 無利子国債だと、親の富を税なしで子供に受け継
国土交通省が所管の財団法人に発注した高速道路料金引き下げに伴う経済効果の試算業務で、高速道路無料化の効果を「2兆6700億円」と推計する結果が出ていたことが分かった。民主党の馬淵澄夫氏が20日の衆院予算委員会で指摘した。無料化は民主党の看板政策の一つだが、法人が国交省に提出した報告書からは、無料化に関する記述が削除されていた。馬淵氏は「なぜこの結果を表に出さないのか。民主党の政策だからか」と迫ったが、金子一義国交相は「私のところには来ていない」とかわした。【田中成之】 試算は国交省の国土技術政策総合研究所が07年10月に財団法人「計量計画研究所」に発注。引き下げによる利用増で生じる時間短縮効果や、一般道での事故減少効果などを推計した。報告書は3割引き下げで5200億円、5割引き下げで1兆200億円の効果が生じるとし、政府の経済対策の柱の高速料金引き下げの判断材料の一つとなった。 馬淵氏は試
これじゃあ…ローマの中川前財務相 飲酒は5回 先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)の記者会見で醜態をさらし、引責辞任した中川昭一前財務相。13―14日のローマ滞在中、判明しただけで計5回の飲酒に及び、観光もしていた。随行職員分も含めた費用が計6000万円に上った出張を、本人や財務省の説明をもとに振り返った。 13日正午、チャーター機で羽田空港を出発した中川氏。機内で1回目の飲酒の後、「カーテンで仕切られた専用スペース」(財務省幹部)で休息した。約13時間のフライトを終え、ローマに到着したのは現地時間午後5時。ガイトナー米財務長官との会談後、G7夕食会でワインを飲んだ。 午後10時40分、政務秘書官が誘った旧知の記者ら4人(男女各2人)とともに、宿泊先ホテルの自室で今度は「ジントニックを3、4杯」(中川氏)。財務省の玉木林太郎国際局長も加わり、日付が変わった午前零時半まで懇談
片山氏の参院比例出馬認めず=自民・菅氏 片山氏の参院比例出馬認めず=自民・菅氏 自民党の菅義偉選対副委員長は20日、横浜市内で講演し、来年夏の参院選比例代表の候補選定について「70歳定年制があるから、特定の人を想定して基準を緩和するようなことがあってはならない」と述べた。党内には、2007年参院選で落選した片山虎之助元総務相(73)を定年制の例外として比例候補にすべきだとの声があるが、菅氏の発言は例外扱いは認めない考えを示したものだ。 一方、菅氏は「世襲の廃止など、自民党が変わり、(政権を)任せていいと言われることを党内で徹底的に議論して実行に移すことが必要だ」と強調した。(了)(2009/02/20-20:28) 関連ニュース 【アクセスランキング】今、1番の注目記事と写真は
鳩山総務相は20日、「かんぽの宿」を落札したオリックス不動産より、対抗馬のホテルマネージメントインターナショナル(HMI)の方が好条件を出していたとの考えを示した。閣議後の会見で、「事業継続や雇用について、オリックスが常に最高の条件を出してきたと郵政が言っているのは間違いだとそろそろ断定できる」と述べた。 総務省は日本郵政から提供された入札資料を精査している。これまで日本郵政は、正社員の雇用条件の維持についてオリックスのほうが良い条件を示していたと説明。オリックスに売却を決める根拠の一つにしていた。しかし、総務省側が入札資料を読み込んだところ、そうした説明に疑問が出てきたという。 また、選考過程で日本郵政を「ROME(ローム)」、オリックスを「ORGAN(オルガン)」、HMI社を「HARP(ハープ)」と呼ぶ隠語が使われていたことも明らかにした。
中川昭一財務・金融相の辞任は、支持率低迷が続く麻生太郎内閣にさらなる打撃となった。しかし、民主党も安心してはいられない。 前回の記事で紹介したように、民主党新人候補・Bは、衆院選が目論見から外れて延び延びになっていることで、選挙資金は枯渇寸前になっている。 公認を得た昨年10月に党本部から支給された500万円、年末に配られた追加支援の100万円とも、すでに使い切ってしまった。立候補を決めた1年半前、父親から借りた3000万円も残り少ない。 「この4月末までに選挙があれば、手持ちの資金で何とかなりそうです。しかし、(衆院の任期が切れる)9月まで選挙が延びた場合、最低でもあと2000万円が必要になるでしょう」と言う。 Bは昨年夏、来るべき選挙を見越し、事務所を広い場所に移すなど活動を拡大した。資金が苦しくなったからといって、今さら戦線を縮小するわけにもいかない。 もう1度、父親に頭を下げるしか
松浪氏ら若手が新グループ=自民 松浪氏ら若手が新グループ=自民 自民党の松浪健太衆院議員ら若手議員9人は20日、党本部で会合を開き、党改革について議論する新たなグループ「自民党を刷新する第三世代の会」(仮称)を結成することを決めた。党内の若手に参加を呼び掛け、近く設立総会を開く。 松浪氏は定額給付金を批判して2008年度第二次補正予算案の採決を棄権したが、会合には麻生太郎首相の政権運営に批判的な議員だけでなく、麻生派議員も参加した。メンバーは次の通り(敬称略)。 【衆院】柴山昌彦、早川忠孝、松浪健太(以上当選2回)、木挽司、薗浦健太郎、徳田毅、萩原誠司、牧原秀樹(以上当選1回) 【参院】礒崎陽輔(当選1回)(了)(2009/02/20-17:24) 関連ニュース 【アクセスランキング】今、1番の注目記事と写真は 【写真ニュース】小泉元首相が帰国 自民は小泉氏除名を=亀井静香氏
「麻生離れ」が進む自民党内で、ポスト麻生の具体名がささやかれ始めた。3閣僚ポストを兼務して存在感の増す与謝野馨氏、「反麻生」の代表格・小池百合子氏らの名が挙がる。しかし、党内対立を生まず、低迷する党を蘇生させる人材は、今のところ見あたらない。 麻生内閣の経済政策を一手に担う「ミスター経済閣僚」になった与謝野氏。期待する声は少なくない。麻生氏に大差で敗れた昨年9月の総裁選で2位につけた実績もある。 3年前に喉頭(こうとう)がんの手術を受け、党税調会長を退いたこともあったが、17日の記者会見では「能力はたいしたことないんですけど、体力は大丈夫です」。民主党の小沢代表もポスト麻生の「本命」と踏んだのか、「一生懸命、職務を務めておられる。中身や政策の考え方に賛意を表しているわけではないが、彼は彼なりにやってるんだろう」と持ち上げた。 「選挙の顔」としての弱点は、強固な消費増税論者であることだ
4月の名古屋市長選で、民主党県連が推薦を党本部に申請していた元愛知県弁護士会副会長の伊藤邦彦氏(55)が朝日新聞の取材に19日、「24日の党常任幹事会までに自分に推薦決定されなければ、出馬を断念する」と語った。党本部は、立候補に意欲をみせている民主党の河村たかし衆院議員(60)を推薦候補とする動きが強まっており、伊藤氏は立候補を断念する見通しとなった。 伊藤氏は取材に、伊藤氏の擁立を進めた市議団幹部に対し、党本部が今月10日の常任幹事会で推薦候補の決定を先送りしたことを受け、次の24日の常任幹事会で推薦決定がなければ立候補を断念する意向をすでに伝えていることを明らかにした。 伊藤氏は取材に「やれることはやった。非難されることはなにもない。勉強するいい機会だった。24日に決まらないということは、党本部に推薦する気持ちがないということ。推薦せずにぐたぐたやっていると民主党が大打撃を受ける」
自民党内で「麻生降ろし」の動きが表面化し始めたことに、民主党が戸惑いをみせている。中川昭一前財務・金融担当相の辞任などで、麻生太郎首相を土俵際に追い込んだものの、自民党総裁選が前倒しで実施され、新首相が誕生すれば支持率などで息を吹き返すのではないかと懸念しているためだ。政府・与党に対する追及も今一つで、他の野党から「弱腰」との批判が噴出している。 民主党の輿石東参院議員会長は19日の記者会見で、自民党内で首相退陣を求める声が出始めたことについて、「こういう政権にかじ取りを委ねていいのか。一日も早く国民の審判を受けてもらいたい」と述べ、早期に衆院解散・総選挙を実施するべきだと強調。菅直人代表代行も「自民党の政権担当能力は完全に欠落してきた」と述べた。 民主党には、中川氏の辞任や郵政民営化をめぐる首相の見直し発言など政府側の敵失が相次ぎ、「こちらから仕掛けなくても、首相が勝手につまずいてくれる
以前の拙エントリに田中先生のTBをいただいた。http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20090220/p1不況のときに労働分配率は上昇し、好況のときは低下している。もちろん不況のときは失業は増加し、ワーキングプアの状況はますます困難を極める。なのに多くの運動系ないし比較的レフトな経済学者・社会政策学者は、この労働分配率の低下(いまの日本ではこれは好況時の現象)を目の敵にしている。これほど非合理的なことはないんだけどなあ。どうもこのあたり、いまだに何か搾取バイアス*1と言うか、「誰かが我々の取り分を横取りしてる」みたいな感覚が(いわゆる左系論者たちの)意識の根底に居座っているようにも思える。そしてこれは今では必ずしも左だけでなく、右派と言えそうな政治的「改革」系論者*2たちやマスコミ、さらには世論一般の思考パターンにも合致しそうだ。とにかく不都合の原因はけ
朝日新聞朝刊から。自民党は麻生首相に退陣フラグ。まあ、本人は首相大好きオタク(なんだそりゃ?)だから党内がどんなに反対しても居座ろうと思えばいれるのかもしれないけれど。それにしても合理的にはもう終りでしょうね。で、後継有力候補の一覧がでてて(政治欄)、なんと石破茂農水相の弱点が「「オタク」イメージ」。そりゃ、「オタク」を卑下するひでえ書き方だなあ、と(笑)。まあ、おいといて有力候補はやはり与謝野大臣と小池議員のふたり、それに若手、という感じ。 小池議員の後ろには暗黒闘気(これは周知のネットジャーゴン)が感じられるので(笑)、彼女が首相になればそれはいくつかのリフレ的な政策を採用する可能性は、たぶんいまの与野党すべての首相候補を見回したときに一番大きい。たぶん現実的には小池政権がリフレ実現のために距離が一番近いだろう。 ただ問題は、総裁ー首相候補として、どんな政治的なスローガンを持ち出してく
与謝野財務・金融相が20日の衆院財務金融委員会で、中川昭一前財務・金融相の後任に選ばれた理由について「お友達じゃないからじゃないですか」と語り、委員会室がどよめく一幕があった。古本伸一郎氏(民主)が「(麻生首相は)『お友達』で中川大臣を選んだと巷間(こうかん)いわれている。どういう理由で(与謝野氏は)選ばれたかと思うか」と質問したのに対する答弁。 与謝野氏はまた、佐々木憲昭氏(共産)への答弁で、中川氏の主要7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)後のもうろう会見について「日本の代表としてあるべき姿ではないと確信した。職を辞するのは当然のことだった」と語った。中川氏が辞任するまで映像は見ていなかったと説明したうえで「中川氏は私の友人。友人としてはきわめて残念なことであった」とも気遣った。
鳩山総務相は20日の閣議後の記者会見で、日本郵政の保養宿泊施設「かんぽの宿」のオリックスへの一括売却が白紙撤回された問題について「すべてがごまかしの中にある」と述べ、日本郵政から提出された資料の分析で、これまでの説明を覆す証拠が出てきたとの認識を示した。 2年間の事業継続や転売禁止などが盛り込まれている契約書に、オリックス側が「事業の発展的かつ継続的な運営に資さない」と判断すれば、個別の資産売却や施設閉鎖を行える“抜け穴”条項が見つかったとしている。鳩山総務相は「結局、何でもできるということ」と批判した。 また、昨年10月末に行われた2次入札で、オリックスと最後まで争ったホテル運営会社が提示した条件について、「事業継続や雇用の面については、いい条件が出ていたように思う」と述べた。鳩山総務相は、交渉の過程で日本郵政をローマ、オリックスをオルガンと呼び替えて書類が作成されていたことも明らかにし
二兆円の定額給付金の財源を確保する二〇〇八年度補正予算関連法案の衆院再可決に関し、小泉純一郎元首相が欠席を表明したことで、自民党執行部に苦渋の色が広がっている。中川昭一前財務相辞任の余震も収まらない中、今度は総裁経験者の“造反予告”。見過ごせば党内に同調の動きが波及しかねず、小泉批判を強めるが、処分も難題となりそうだ。 (冨江直樹) 自民党の笹川尭総務会長は十九日の記者会見で、小泉氏の欠席表明について「党の方針と違うと、それなりの対応をしないといけない」と、造反した場合は処分を検討する考えを示した。 この日、党幹部を中心に「かつてのリーダーが結束を乱すことを言うのは解せない」(参院幹部)などと批判が相次いだ。夜には各派閥の事務総長が会談し「小泉発言に同調することなくしっかりやっていく」ことを確認するなど、派内の引き締めに躍起だった。
中川昭一・前財務・金融相の「もうろう記者会見」問題は、自身の引責辞任に発展した。疑われた飲酒についての説明は途中で変わり、失態の理由は判然としないままだ。主要7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)という国際舞台で何があったのか。関係者の証言や国会答弁などから、ローマでの2日間を検証した。 中川氏は13日午後5時(現地時間)、チャーター機でローマに到着。夕方からガイトナー米財務長官との会談、G7夕食会、IMF(国際通貨基金)への融資調印式などの公式日程をこなした。 財務省幹部と打ち合わせ後の午後10時40分ごろから、中川氏が記者4人を呼び、宿泊先のホテル内で翌日午前0時半ごろまで懇談。中川氏はジントニック3、4杯を飲んだ。中川氏と麻布中・高校の同級生でもある財務省の玉木林太郎国際局長も加わった。 19日の衆院予算委員会で、玉木局長は「私が部屋に入った時、4名の記者が大臣と懇談していた。
「減反見直し」。昨年末、石破茂農相が投じた一石が農業界を揺さぶっている。政府は農政改革特命チームを結成。コメの生産調整の見直しを含めて議論し始めた。「コメの生産調整は必要不可欠」。米価維持が第一の農業関係者はこう口を揃えるが、減反に協力しない農家は数知れず。実効性は上がっていない。 1970年以降、連綿と続けられてきた減反政策。転作を奨励するために7兆円の国費を投入してきたが、この40年で食料自給率は40%に下落。生産調整の対象になった水田の多くが休耕田になった。昨年、発覚した汚染米事件も、本をただせば減反政策に原因がある。農業関係者の利益のために、水田を水田として利用しない愚行。その制度疲労は明らかだ。 「農協、自民党、農水省」。減反政策と高米価政策を推し進めてきたのは、この鉄のトライアングルだった。そして、その恩恵を最も受けてきたのが兼業農家だった。この生産調整が日本の農業にどのような
中川大臣は、結局政治責任をとって辞任に追い込まれた。 もともと アルコール中毒の噂があったぐらいだから、今回のような大事件をい ずれどこかでやらかすのではないかと思ったが、一番してはいけない 所で、事件を起こしてしまった。 今回の中川氏の辞任は麻生内閣に とって致命的だ。 実質的な内閣のNO2が倒れたのだから、内閣は柱 のない家のようになった。 求心力を失った麻生総理大臣にとって内 外ともに厳しい局面が続くことになる。 それにしてもこのところの自民党の若手の麻生批判は見るに堪えな い。 4ヶ月前には大政翼賛会のようにほぼ全会一致で麻生氏を選ん でおいて、今度は麻生氏では選挙は戦えないとテレビカメラに向かって 得意満面に話している姿はある意味で、中川大臣以上に無責任で情け ない姿に映る。 自分だけは立派で悪いのは全て麻生総理と言わんば かりだ。 こんな連中が自民党を駄目にしたと言える。 麻生
2024年8月15日(木) ウクライナとガザ地区で続く二つの戦争は、いま世界の核軍縮の取り組みをいっそう困難にしています。鴨志田郷解説委員です。 Q1、大荒れの海をいくのは、NPT=核拡散防止条約の船ですね。 A1、NPTは世界の191の国と地域が加盟し、▼核兵器を保有するアメリカ、ロシア、中国、イギリス、フランスの5カ国に核軍縮を義務づけ、▼その他の国には核兵器の開発や保有を禁止して核の不拡散を求めています。この条約のあり方を議論する加盟国の会議が、7月から8月にかけてスイスで開かれましたが、ウクライナやガザ地区で続く緊張を受けて、各国の間の対立や分断が際立ちました。 Q2、ウクライ...記事を見る 2024年8月14日(水) 首都の移転を目指すインドネシア政府は、今週末、独立記念日の式典を、建設中の新しい首都で開き、移転を本格的に始動させます。 Q.ジョコ大統領の持っている地図に、ヌサ
与謝野財務・金融・経済財政相について、兼任ポストを早期に分離する見通しが強まってきた。 複数の政府関係者が19日明らかにした。 2009年度予算案の国会審議や国際会議が重なり、公務に支障が出てきたためだ。09年度予算案が今月下旬にも衆院を通過した後にポストを分離し、新たな閣僚を任命するとの見方が出ている。 与謝野氏は中川昭一前財務・金融相が17日に辞任したことを受け、急きょ後任として兼務した。 だが、いずれのポストも本来兼務はそぐわないとされる要職で、与謝野氏の公務の量が増えている。すでに22日にタイで開かれる東南アジア諸国連合・日中韓(ASEANプラス3)の財務相会合への欠席が決まった。世界的な金融危機に対処するため3月14日にロンドンで開かれる、20か国の先進国と新興国によるG20財務相会合への出席も、現時点では未定だ。 具体的な分離の方法としては、与謝野氏を財務・金融相に専念させて、
自民党内で麻生首相交代論が強まってきた。反麻生勢力にとどまらず、首相を支える派閥領袖(りょうしゅう)や幹部にも「麻生首相では総選挙は戦えない」との認識が広がっている。大勢は今春の09年度予算成立までは首相を支える構えだが、総選挙に備え、「ポスト麻生」をめぐる調整も本格化しそうだ。 19日の麻生派総会で中馬弘毅座長は「麻生を助けるということではなく、予算を通すことが何よりも大事」とあいさつ。18日朝の派閥領袖級の会合で「予算成立に全力を挙げ、その後のことはその後のことで一致した」ことを明らかにし、予算成立後の首相退陣の可能性を示唆した。 18日の会合には、中馬氏のほか、町村信孝前官房長官、津島雄二税調会長、古賀誠選対委員長、山崎拓元幹事長、伊吹文明元幹事長、二階経済産業相が出席。冒頭、中馬氏が中川前財務相辞任など相次ぐ政権の失態について陳謝した。 領袖の一人が「麻生首相では選挙を戦える
≪事実無根の濡れ衣批判≫ 政治がポピュリズムに毒されていないか。政治家が世論に迎合し、マスコミからの批判を恐れて言うべきことを言わず、反論すべきことを反論しないようでは、国は危うい。 いま話題の公務員の「天下り」(各府省による再就職のあっせん)「わたり」(2回目以降の天下り)について昨年末、限定的な条件で最長3年間だけ認めた政令がいわれなき非難をあびた。麻生総理は政令はあっても実際には承認しないと答弁し、さらに、今年中に政令上も禁止すると明言した。 総理の判断をとやかく言うつもりはない。だが、その前提として、「法律で禁止された天下りやわたりをこっそり認める政令をつくった」などという全く事実無根の濡(ぬ)れ衣(ぎぬ)は、きっぱりと晴らすべきである。 安倍政権下の平成19年、改正国家公務員法が成立し、各府省のあっせんによる天下りなどを禁止した。あっせんは新設する「官民人材交流センター」に一本化
90年代から日本の政治が右傾化しているという云々の言説には疑問を持っていた。ただ保守政治家に大衆的人気が集まる傾向があったのは確かだ。ただそれは必ずしもその政治家の主張・信念に対するシンパシーではない。最大の理由は保守政治家=強いリーダーシップを発揮するという神話があったからではないか。 日本のリベラル派の政治家は合議プロセスを重視し、自分の意見を強く持たずに、世論を重視する傾向がある。そういったリベラル派の政治に対する失望は90年代後半に特に女性有権者の間で顕著に見られた。東京都の青島都知事から石原都知事への交替劇はその象徴とも言える。 これは女性が右翼的なのではなく、女性は男性より強い政治を求めるからである。 別に右翼思想に共感する訳ではないが、保守政治家の方が政治に対して強いリーダーシップを発揮するという神話は2000年代ほぼ定説化し、小泉自民党に2/3以上の議席を与えて、強い与党に
ローマで開かれた先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)後に、ろれつが回らない状態で記者会見して辞任に追い込まれた中川昭一前財務・金融担当相が、14日の会見終了後、同行した財務省幹部や現地大使とともにバチカン市内を約2時間、観光していたことが19日分かった。財務省によると、中川氏は礼拝堂などバチカンの主要施設を見学したという。 記者会見での失態ぶりが世界のメディアで報じられ、日本の経済財政運営に関する国際的な信用を大きく傷つけた直後の行動だけに、新たな批判を呼びそうだ。 バチカン観光について、財務省は「中川氏の希望で当初から予定していた日程」と説明している。【赤間清広】
与党の危機感、官邸に伝わらず=入院シナリオ幻に−中川氏辞任劇 与党の危機感、官邸に伝わらず=入院シナリオ幻に−中川氏辞任劇 求心力低下にあえぐ麻生政権にとって、屋台骨を揺るがす大打撃となった中川昭一前財務・金融相の辞任劇。与党内には危機感が満ちていたにもかかわらず、なぜここまで傷口が広がったのか。盟友をかばい判断ミスを重ねた麻生太郎首相と統制力を失ってしまった首相官邸の姿は、この政権が末期にあることを如実に物語った。 「そんな健康状態で(予算審議を)乗り切れるのか」。16日夕の自民党役員会。中川氏の「もうろう会見」は飲酒でなく薬の服用によるものだとして「問題なし」との判断を下した首相を一喝したのは、尾辻秀久参院議員会長だった。ねじれ国会の最前線である参院は、定額給付金関連法案の採決を控えた大事な時期。ここで進退のタイミングを誤れば、国会審議は立ち行かなくなるとの危機感からだ。 これより
定額給付金の財源法案を再議決する衆院本会議への欠席を表明した小泉純一郎元首相に対し、政府・自民党幹部が19日、一斉に批判し始めた。当選1回の「小泉チルドレン」などから小泉氏への同調者が出ないよう党内の引き締めを狙ったものだが、中川昭一前財務・金融担当相の辞任問題を早く幕引きしたい思惑も透けてみえる。ただ、中堅・若手の間ではこの日も麻生太郎首相への不満がくすぶり続けた。 「麻生首相を最高司令官として苦しい戦いをしているときに、元司令官が後ろからバズーカ砲を撃つようなことは厳に慎んでもらいたい」。高村正彦前外相は高村派の会合で、小泉氏のセリフをもじって痛烈に批判した。町村信孝前官房長官も町村派の会合で「正直言って理解に苦しむ。適切に行動してもらえると確信している」と苦言を呈した。 小泉氏の首相批判の根底には、与党が衆院の議席の3分の2以上を得たのは、自らが主導した05年の「郵政選挙」の結果とい
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