有田芳生の『酔醒漫録』 ジャーナリストの視点で挑む日本の根本的転換。その眼から見た日々の雑感を綴ります。「酔醒」は中国の「梁書」にある「酒を飲むこと能はざるも、賓客交遊を好む。終日獻酬して、其の酔醒を同にす」から取りました。
4月19日(木)民主党が議員に言論統制をしているとネットで話題になっているが、そんな事実はない。その根拠とされた文書を見れば一目瞭然だ。批判はあっていいが、事実に基づかないものはデマという。
10月9日(日)今日の予定は板橋区成増から練馬区小竹町あたりを歩くこと。辺見庸さんの講演を聞いたのは1年ぶりだった。昨日の午後、牛込箪笥区民ホールで行われたのは「世界死刑廃止デー」のイベントでのもの。「3・11」が起きてからははじめての講演となった。震災以降、辺見さんは「これまでの言葉では書けない」とどこかで記し、沈黙を守っていた。いちばん印象的だったのは辺見さんの高校時代の教師「タカハシ」さんの記憶だ。朝礼で教師が並んでいても、いつも少し離れて立っていた「タカハシ」さん。群れのただ中にあっても離れて立つ。その「タカハシ」さんがある授業でざわざわする生徒に向かって大声でただ一言叫んだ。「思え〜!」。ジョルジョ・アガンベンが「ホモサケル」であらゆる権利を剥奪された「むきだしの生」を分析したように、最後に残された思考すること。辺見さんは大震災後に必要なのは、美談をはじめとしたナショナルヒストリ
国会議員が特権に甘んじているエピソードを紹介しよう。参議院にはいろいろな店舗が入っている。議員会館地下には食堂、コンビニ、喫茶店、タリーズコーヒー、「てもみん」(マッサージ)、写真屋、理髪店などがある。議事堂に向かえば、本館中庭に五車堂書房があり、その隣に「一茶そば」がある。驚いたのはこの蕎麦屋での習慣である。暖簾をくぐると左側に自動販売機があり、注文したチケットを従業員の女性に渡す。そして奥にあるカウンターに並ぶ。ところが議員が来ると従業員は湯のみ茶わんを持って席を取る。議員はそこに座り、蕎麦が運ばれてくるのをじっと待っている。店のサービスなのだ。 私はそうした特別扱いがイヤなので、秘書や衛士など国会職員と同じように列に並んでいる。理屈以前の感性レベルで受付けないのだ。目撃したところ、民主党、自民党、公明党、共産党の議員が恩恵を受けていた。もちろん「すべて」の議員がどのような対応をして
有田芳生の『酔醒漫録』 ジャーナリストの視点で挑む日本の根本的転換。その眼から見た日々の雑感を綴ります。「酔醒」は中国の「梁書」にある「酒を飲むこと能はざるも、賓客交遊を好む。終日獻酬して、其の酔醒を同にす」から取りました。 1月31日(月)参議院の五車道書房で青木理さんの『ルポ 拉致と人々』(岩波書店)を注文。外出までの時間に書いている。小沢一郎元代表への「強制起訴」が今日行われないのは、時事通信と朝日新聞が「31日」と書いたことに指定弁護士が怒ったからだ。(「怒った」ことは事実。午後3時前に起訴されました。ツイッターでの誤記についてお詫びいたします)。そもそも昨年9月14日の議決から、すでに4か月以上の時間が経過した。いずれ小沢「無罪」となれば、検察審査会のありようそのものが問われることになる。指定弁護士への懲戒請求も準備されているようだ。今朝のブログで〈「酒を飲めば8割は小沢さんの悪
有田芳生の『酔醒漫録』 ジャーナリストの視点で挑む日本の根本的転換。その眼から見た日々の雑感を綴ります。「酔醒」は中国の「梁書」にある「酒を飲むこと能はざるも、賓客交遊を好む。終日獻酬して、其の酔醒を同にす」から取りました。 12月19日(日)午後9時50分。首相官邸に仙谷直人官房長官などが入って協議中との情報。明日の朝に行われる小沢一郎元幹事長との会談の打ち合わせだ。「仙谷官房長官を辞任させることを条件に政倫審に出席するよう要請」との見方もあるが、どうだろう。菅さんの性格からいって正面突破。小沢さんはもちろん受け入れない。そこで「離党勧告するのでは」と言われている。「原理主義者」岡田幹事長とともに、闘う姿勢の総理は、それで政権浮揚ができると考えているようだ。完全なる錯覚だ。もしそんな対応をすればただちに両院議員総会が開かれ、菅首相を交代させる動きになるだろう。もっと自分たちの置かれた情況
有田芳生の『酔醒漫録』 ジャーナリストの視点で挑む日本の根本的転換。その眼から見た日々の雑感を綴ります。「酔醒」は中国の「梁書」にある「酒を飲むこと能はざるも、賓客交遊を好む。終日獻酬して、其の酔醒を同にす」から取りました。 12月1日(水)民主党参議院議員総会で「選挙制度改革」について報告があった。1票の格差を是正するのは当然のこと。しかし議論は法的問題を基本としつつ、有権者の立場で検討されなければならない。いくつかの提案はいささか技術論に傾いているようだ。 統一教会信者が組織する「全国拉致監禁・強制改宗被害者の会」が3日に東京・日比谷野外音楽堂で行う集会は、国会請願を目的としたものだ。脱会を求める家族が信者と話し合いを行うことは、警視庁や検察も「問題なし」と判断したにも関わらず、統一教会は「拉致・監禁」だとキャンペーンを行っている。国会請願は民主党議員も自民党議員からも断られた。とこ
有田芳生の『酔醒漫録』 ジャーナリストの視点で挑む日本の根本的転換。その眼から見た日々の雑感を綴ります。「酔醒」は中国の「梁書」にある「酒を飲むこと能はざるも、賓客交遊を好む。終日獻酬して、其の酔醒を同にす」から取りました。 10月8日(金)札幌に向かうANAの機内で書いている。午後の本会議では「キャンキャン言ってもダメ。女性は上品に言う方が通じるのよ」と語った片山さつきさんの演説を聞いた。パープル色のジャケットを着た片山さんは「キャンキャン」でなく、微笑みながら、ときに両手を広げ、ときに人さし指を立ててジェスチャーたっぷりに語った。しかし口調はといえば、ご本人は「上品」と思っていたのだろうが、急に小声になったり、大声になったりと、芝居がかっていて、なかなか議場を楽しませた。やがて時間配分を間違ったことに気付いたのだろう。とても早口になって内容を追うのも大変だった。私はときどきだが、元夫の
有田芳生の『酔醒漫録』 ジャーナリストの視点で挑む日本の根本的転換。その眼から見た日々の雑感を綴ります。「酔醒」は中国の「梁書」にある「酒を飲むこと能はざるも、賓客交遊を好む。終日獻酬して、其の酔醒を同にす」から取りました。 9月15日(水)一転して静かな1日。事務所にもとりたてて気になるような電話もなかった。不思議なのは代表選当日の電話だ。「アリタさんは菅さんに投票することになったんですね」という電話が午前中に多かったという。「テレビでそんな報道があったんですか」と秘書に問われたが、そんなはずもない。菅さん支持者たちが「未定」であると報じられた私に電話してきたのではなかっただろうか。代表選に入ってからの総体では小沢一郎さんに入れるべきだという電話が比較的多かった。しかしそんなことで影響されることはいっさいなかった。私にとって苦慮したのは旧知の蓮舫さんや仙谷由人官房長官がわざわざ事務所まで
有田芳生の『酔醒漫録』 ジャーナリストの視点で挑む日本の根本的転換。その眼から見た日々の雑感を綴ります。「酔醒」は中国の「梁書」にある「酒を飲むこと能はざるも、賓客交遊を好む。終日獻酬して、其の酔醒を同にす」から取りました。 9月14日(火)永田町で地下鉄を降り、エスカレーターに乗って地上に上ったところで、テレビ東京、TBSの取材を受けた。電車のなかでは昨日両者から受け取った公開質問状への回答を繰り返し熟読していた。「どちらに投票ですか」との問いに、最後の演説まで表明しないと語った。私の「ちっぽけな美学」だった。それは投票先が決まっているのにさも「中間派」であるかのように装って、公開討論会を組織してきた議員たちへの違和感やいささかの反発でもあった。沈思し最後に決然と判断を下す。擬態に身を隠すようなことはせず、あくまでも独立した議員であるべきだと思っていた。会館事務所でいくつかの取材をこなし
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