本日、安倍新総裁が選出されました。ご同慶の至りというべきでしょうが、私は、国民の、そしておそらくは世界の、少なからぬ人が持っている疑問を、投げかけざるを得ません。 「本当に大丈夫ですか?」 と。 氏が、前回総理総裁を務められていた時、潰瘍性大腸炎に苦しんでいたことは、周知のとおりです。現在、氏自身が主張されるように、潰瘍性大腸炎に対しては、複数の新薬が開発されて大きな効果を上げており、氏の健康状態が劇的に改善したことは事実でしょう。しかしいかに劇的な新薬といっても、これらの薬は基本的には症状をコントロールするもので、感染症に対する抗生物質のように、病因それ自体を、根絶するものではありません。氏の健康不安は、尚、「可能性」としては存続し続けていると、言わざるを得ません。 古来健康問題は、権力者にとっては鬼門でした。権力者は、常に権力を振り回していると思われがちですが、部下の首ばかり切っていた