「昨今のシステム・トラブルの原因の一つに,要件定義が甘いことが挙げられる。データモデリングを活用することで,要件定義の精度を高められる」---。9月7日に開催されたソフトウエア開発者向けイベント「X-over Development Conference 2007」で,データアーキテクト 代表の真野正氏(写真)は,「要件定義」に「データモデリング」をクロスオーバーさせるメリットをこう語った。 要件定義が甘くなる一因として真野氏は,「ビジネスが複雑になり,ユーザーでさえ自分たちが何を作りたいのかわからないことがある」と指摘。また,新システムを構築する際に,現行システムの仕様が把握し切れず,ブラックボックスがそのまま受け継がれてしまう危うさにも注意を促した。 データモデルの構成要素は,エンティティ,リレーションシップ,属性の三つ。これらを使ってビジネスルールを表すことで,要件を明確にしやすくな