□国学院大学名誉教授・大原康男 周知のように「戦後レジームからの脱却」を掲げて登場した、2次にわたる安倍晋三政権の最大眼目は憲法改正である。 公布されてから70年もの年月を波乱なく過ごし、これまで一度も改正されたことのないという現憲法の異常な歴史-一生独身を通して国務に専念した女王、エリザベス1世はバージン・クイーンと称揚されたが、バージン・コンスティチューションは決して自慢できるものではあるまい。 ≪改正の必要ありとされた20条≫ 西修・駒沢大学名誉教授によれば、米国独立宣言など6つの政治文書の寄せ集めたものにすぎない前文から始まって、極めて厳格な改正条項を含む全103カ条の条文の中には今後も堅持すべきだとされるものもあるが、早くから改正の必要ありとされてきたものの一つが20条である。 本条は3つの項から構成されている。1項前段の「信教の自由は、何人に対してもこれを保障する」はそのまま残
子どもたちの心に憎しみを刻まないために/朝鮮学校への補助金カットは大人の「暴力」 2014年07月23日 13:48 主要ニュース 昨年4月、札幌市の上田文雄市長は記者会見でこう述べた。 「札幌で学ぶ子どもたちのためでございますので、子どもと大人の政治の世界とは分けて考えるべきであるというふうに私は思います。札幌市の朝鮮学校で学んだ子どもたちが、今後、世界で、日本と北朝鮮を含めた友好関係といったものを築いていく礎になっていただける、そういう人格者に育っていただきたいという期待を込めて、私は、補助金の支出については従前どおり継続するべきである、そんなふうに考えております」 山口県との落差がありありと窺える。山口朝鮮初中級学校への補助金カットは、未来を生きる子どもたちの心に憎しみを刻もうとする、悪い大人の「暴力」に他ならない。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く