政府は18日の閣議で、米軍北部訓練場のヘリコプター離着陸帯(ヘリパッド)移設工事現場で大阪府警機動隊員が工事反対派に「土人」と発言した問題で、3件の答弁書を決定した。「土人」が差別用語に該当するかについては「この語がどのような意味合いで用いられているかについて、一義的に述べることは困難」として言及を避けた。 民進党の大西健介、初鹿明博両衆院議員と、無所属で沖縄4区選出の仲里利信衆院議員がそれぞれ提出した質問主意書に答えた。 答弁書では、鶴保庸介沖縄北方担当相の「差別であるとは断定できない」との発言に関し「差別でないと断定したのではなく、差別であるかは断じることはできない旨を発言した」という見解を示し、「謝罪し国会での答弁を訂正する必要はない」と結論づけた。機動隊員の発言については「極めて遺憾」との認識を重ねて示した。
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