大阪府と大阪市の再編を提唱している橋下徹知事は1日、定例記者会見で「大阪市は政令市として残してはいけないが、堺市については別途、考える」と述べ、同じ府内の政令市でも大阪市と堺市では区別して対応する考えを示した。 府市再編の構想をめぐって、橋下知事は大阪府を都として20程度の特別区を設置する大阪都構想のほか、府をそのままに、大阪市を8〜9に分割する分市案を提案している。 この日、「分市案の際は堺市も分割するのか」という問いに対し、橋下知事は「重要なのは組織のかたちではなく、広域行政と基礎行政の役割分担」と指摘。そのうえで「大阪市は問題があることがはっきりしているが、堺市は政令市としての歴史も浅く、府との役割分担もうまくいっていると聞いている。専門家の意見を聞き、判断したい」とした。 また、政令市制度そのものについて「うまくいっている地域はそのままで良いが、大阪市はうまくいってない」と述べた。