北朝鮮による拉致被害者の家族会などは27日、民主党代表選に出馬した5候補に対し、拉致問題解決に向けた所信表明を求める要望書を送ったことを明らかにした。 民主党政権になってから拉致問題に全く進展がなく、北朝鮮と合意した拉致被害者の再調査が先送りされたまま、今年9月で3年になる。要望書では、再調査に応じなければ、北朝鮮に追加制裁をする考えがあるかについて明らかにするよう要請。首相になった際、問題解決のために具体的に何をするか明言することも求めた。 田口八重子さん=拉致当時(22)=の兄で家族会代表の飯塚繁雄さん(73)は「これまでの首相も所信表明で拉致に触れてきたが、言葉だけだった。候補には拉致問題を最優先すると強い意志で語ってほしい」と話した。