故田内千鶴子さんの誕生日を「世界孤児の日」に制定するよう国連に求めるシンポジウムで、合唱する人たち=29日午後、ソウル市内(共同) 韓国南西部木浦で孤児を育て続け「韓国孤児の母」と慕われた故田内千鶴子さんの生誕から31日で100年となるのを前に、ソウルで29日、孤児をなくしたいとの田内さんの思いを広めるため、誕生日を「世界孤児の日」に制定するよう国連に求めるシンポジウムが開かれた。 日本からも田内さんの出身地の高知市などからゆかりの人が多く参加した。 社会福祉が専門の潮谷義子前熊本県知事は講演で、戦争や貧困が生んだストリートチルドレンが世界で1億人を超えているとし「私たちに何ができるかを忘れてはならない」と訴えた。 田内さんの長男、尹基さんは「母は『孤児のない世の中をつくりたい』との言葉を残した。日韓が力を合わせ、世界の貧しい子どもを助けたい」と話した。(共同)