参院選投開票日を21日に控え、民主党最高顧問の菅直人元首相(66)が16日、九州のど真ん中にある熊本県阿蘇市で「脱原発」を訴えた。菅氏は、東京選挙区で公認漏れの候補を推したり、安倍晋三首相を提訴したり-と相変わらずの“逆噴射”を続けており、民主党内では、もはや票を減らすだけの「核のゴミ」扱い。民主党は、美しい自然が広がる阿蘇をカンの最終処分場にしようというのか-。(田中一世、谷田智恒) 午後7時すぎ、阿蘇市立一の宮体育館で開かれた熊本選挙区(改選1)の民主現職、松野信夫氏(62)の阿蘇地区総決起集会に菅氏が現れた。いつものように笑顔を振りまくが、陣営はぎこちない表情。横に座る松野氏もどこか居心地が悪そうだった。 「先日、福島県二本松市に行ったんですが、牧草地に太陽光パネルを設置しているんです。私が作った固定価格買い取り制度がありますから発電すれば高い値段で買ってもらえる。酪農と再生可能エネ