JR北海道の野島誠社長らへの集中審議では、労働組合に関する質問も集中した。組合への遠慮が安全対策のネックになっているとの指摘のほか、労組間対立が職場での連携を妨げているとの見方が相次いで示された。 自民党の平沢勝栄衆院議員は同社の中で約8割を占めるJR総連系のJR北海道労組について「『組合が強くて意見を聞かない』との報道もあるが、うまくやっているのか」と質問し、ATSを壊した運転士の告訴を見送ったことについては「労組に遠慮しているからだ」と追及した。野島社長は「組合とは意見の衝突はあるが、議論を尽くして対応している」と述べた。 平沢議員はJR北海道労組に関連して、他の組合員との交流を禁じているため職場での連係プレーの支障になっている可能性を指摘。野島社長はごく一部の職場で該当することを認めたが「業務遂行上、問題になるという事象はないと考えている」と答弁した。 上部組織のJR総連は政府答弁書