20日の国連総会会合で行われた、中国の傅聡軍縮大使による日本の核武装懸念発言。しかし、日本は長年にわたって原子力施設の核物質を適正に管理し続けている。傅大使の指摘は、自国への批判をかわすための言い掛かりとしても、高い透明性をもって原子力の平和利用を進め、世界からも信用を得ている国に対する悪意に満ちた発言だ。 日本には確かに核兵器に転用可能な分離プルトニウム(高純度のプルトニウム)があるが、全ては世界の約150カ国が加盟する国際原子力機関(IAEA)の「保障措置」によって、核転用をしないように監視され続けている。 日本のプルトニウムは、原子力発電所による発電過程で副産物としてできる。国内では、この使用済み核燃料を再処理して取り出したプルトニウムをウランに混ぜて作る「MOX燃料」を再び発電に利用するプルサーマルを一部で開始している。 分離プルトニウムの量は、内閣府が平成26年9月に発表した「わ
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