小林の『戦争論』は、彼らが「大東亜戦争」と呼ぶアジア太平洋戦争を、まるでそれだけで完結した戦争であったかのように描く。 実際には、アジア太平洋戦争は日中戦争の必然的帰結であり、日中戦争は中国東北部分離戦争(いわゆる「満州事変」)の帰結であり、中国東北部分離戦争は日清・日露戦争以来延々と続いた朝鮮・中国への侵略行為の帰結である。すべてはつながっているのだ。しかし右派は、アジア太平洋戦争だけを切り出すことによって、まるでそれが東南アジアを植民地支配する欧米帝国主義諸国に日本が果敢に戦いを挑んだ戦争であったかのように描き出そうとする[1]。 東アジアでも日本はアジア人と戦ったのではない アジアを植民地化していた差別主義者・欧米人と戦ったのだ (略) 戦争の中で愛と勇気が試され 自己犠牲の感動が生まれ 誇りの貴さを思い知ることもある このトリックについては別途取り上げるとして、では、東南アジアで日
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