柔道の世界選手権第4日は28日、東京・日本武道館で男女計2階級が行われ、男子81キロ級の藤原崇太郎(日体大)は初戦の2回戦で敗退した。 柔道には、踏み込んではならない「距離」がある。腕力自慢の中央アジア勢に接近戦を挑むのはご法度。男子81キロ級の藤原はその禁を犯した。 初戦の2回戦。残り10秒を切り、力ずくで迫るウズベキスタン選手を懐に引き入れてしまった。とっさの裏投げで虎口(ここう)を逃れたかに見えたが、相手の大内刈りに一瞬早く足をさらわれていた。 前回の銀メダリストは「安全に行っていればと思うが、相手の力がすごく強くて…」。きまり悪そうに最後の場面を振り返っている。 もともと至近距離で相手と競り合うのが得意な好戦家。この日は先に指導2つを与え、組み手でも適度な距離を保っていた。接近戦の誘惑に、最後の最後で負けたことが惜しまれる。 この1敗の罪は重そうだ。リオデジャネイロ五輪の銅メダリス
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