フランスのマクロン大統領は14日、ブリュッセルで開かれた北大西洋条約機構(NATO)首脳会議終了後の記者会見で、中国の動きを「体制上の挑戦」とした宣言について「ある程度正当だが、NATOの取り組みの核心から注意をそらしてはならない」と述べ、軍事同盟の中心課題ではないとの認識を改めて示した。 マクロン氏は「中国は侵略してこなければ、北大西洋とほとんど関係がない」と言及し、地球温暖化など世界規模の問題では協力する相手だと指摘。一方で「人権問題などで価値観の一致しない大国だ」とも強調した。 マクロン氏は13日、英国で開催された先進7カ国首脳会議(G7サミット)後の記者会見でも「G7は中国に敵対するクラブではない」と述べ、中国との対立を誇張しないよう訴えた。(共同)