「性的指向及び性同一性の多様性に関する国民の理解の増進に関する法律案」を衆院に提出した自民党の新藤義孝氏(左から3人目)ら=5月18日、国会内(矢島康弘撮影) LGBTなど性的少数者への理解増進を図る法案を巡り、衆院内閣委員会の審議入りを控えた8日、自民党内では与党案への反発が改めて噴出した。法案は女性の権利侵害につながる可能性が指摘されているにもかかわらず、審議時間はわずか80分間。自民内には日本維新の会と国民民主党の法案を評価する声が根強く、党幹部は維新との協議など対応に追われる。 「党議拘束をかけないでほしい」 自民の中村裕之衆院議員は8日、国会内で開かれた党代議士会で、与党案について党幹部にこう訴えた。周囲から「そうだ!」との掛け声が上がり、拍手も沸き起こった。党幹部は与党案について再協議する考えを示したという。 法案を巡っては▽与党案▽立憲民主、共産、社民の3党案▽維新・国民案─