故安倍晋三元首相が銃撃された現場の路上で男を取り押さえる警察官たち=昨年7月8日、奈良市(目撃者提供)犬養毅首相を海軍の青年将校らが暗殺した「五・一五事件」では、すべての被告が極刑を免れている。 ▼当時の新聞は、偏った立場で裁判を報じた。「動機に至っては、憂国の純情そのもの」「その悲壮な国士的精神、犠牲的精神の純真さに感動を禁じ得ない」。筒井清忠著『戦前日本のポピュリズム』から孫引きした複数の新聞記事は、浪花節的な筆致が驚くほどに似ている。世論が被告への同情になびいたのも、無理はない。 ▼被告の減刑を求める嘆願書は数万通に及び、中には血判を押した書面もあった。被告らを持ち上げた『五・一五音頭』なるレコードも世に出回ったと聞く。当時の世情の荒(すさ)みは、想像に難くない。裁判からおよそ90年、同じ轍(てつ)は踏まない―と高をくくってはいられないようである。〝テロリスト賛美〟という不気味な怪物
「岸田を呼びつけて教育を受けに来いと伝えなさい!」 ハン・ハクチャ総裁(Nスぺより 先日の統一協会・韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁の発言が問題になっている。TBS「報道特集」は、統一協会の日本の政界への関与が今も続く実態を伝えていた。 5月26日、東京で自民党はじめ公明、維新、国民各党の党首が顔をそろえた改憲集会「安倍晋三名誉会長を偲び 新しい憲法を制定する推進大会」が開催された。 推進大会(報道特集より) 主催は新憲法制定議員連盟だが、番組は、今年も教団関連団体に動員令が出され、関連団体幹部らが続々と参加する映像を入手。中にはステージ上で岸田首相はじめ要人がスピーチする演壇の位置を直す者もいた。要人警備上からも、主催者側でなければありえない作業をしている。 ステージの演壇をセットする教団関連団体幹部(報道特集より) 興味深かったのは、早大で統一協会の学生組織「原理研究会」を設立し、その後「
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