国連総会(193カ国)は10日、スイス・ジュネーブの人権理事会で来年1月から3年間の任期を務める新理事国の選挙を行った。ウクライナでの民間人虐殺などを理由に昨年、人権理を追放されたロシアが立候補していたが、落選した。ロシアが当選を目指していたのは今年末に任期が切れるウクライナとチェコの枠。競合していたブルガリアとアルバニアが当選した。当選には全加盟国の過半数97票を獲得したうえで、上位2カ国に入る必要があった。ロシアの得票は83票にとどまった。人権理を追放された後もウクライナでの人権侵害を重ねるロシアに対し、国際社会が批判的な態度を維持していることが確認された。(ニューヨーク 平田雄介)