2008年3月15日、アルゼンチン1部クラウスーラ(後期リーグ)のベレス・サルスフィエルド対サン・ロレンソ戦が始まる直前、21歳のベレスファン、エマヌエル・アルバレスが銃殺される事件が起こった。この知らせを受け、怒りを爆発させたゴール裏のベレスファンは、自軍の選手たちにエスタディオ・ホセ・アマルフィタニの近くでアルバレスの身に起こった事件を伝えるべく、ピッチとスタンドを隔てる金網を破壊した。あの痛ましい08年の試合は、こうして中止に追い込まれた。 この2チームは同じブエノスアイレスを本拠地とし、また過去に何度もタイトルを争ってきたことから、長い間激しいライバル関係を保ってきた。そしてこの事件以降、両クラブの執行部は同カードに対する予防対策を徹底するようになった。 あの事件からちょうど3年が経過したばかりの11年3月20日。あの時と同じ2チームが同じスタジアムで対戦する試合の直前、今度は