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ブックマーク / www.ringolab.com (66)

  • 性欲の科学 なぜ男は「素人」に興奮し、女は「男同士」に萌えるのか - 情報考学 Passion For The Future

    ・性欲の科学 なぜ男は「素人」に興奮し、女は「男同士」に萌えるのか タイトルがストレートすぎるが、内容はいたって真面目な科学読み物である。進化生物学と脳の認知系の研究者が書いている。この分野では研究者たちは、性器にセンサーをつけての実験、きわどい単語が並ぶアンケートなど、データをとるのがとても困難な研究テーマに挑んでいるわけだが、近年、実に貴重な研究用データの鉱脈を掘り当てたそうだ。それはインターネットである。 このの前半の圧巻はネットの利用調査の紹介だ。検索エンジンに入力された4億のキーワード、65万人の検索履歴、4万のアダルトサイト、数千の官能小説サイトなどをデータマイニングすることで、ネット上の性的欲望の実態を明らかにした。これが興味位的にも、科学的にも極めて面白いのだ。 4億のキーワードのうち、13%にあたる5500万の語句がエロチックコンテンツを探すためのキーワードだった。5

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    came8244 2012/02/22
  • 幸せな小国オランダの智慧 - 情報考学 Passion For The Future

    ・幸せな小国オランダの智慧 小国だが知恵のある国として改めてオランダに学ぶ。現代の蘭学書。 国土の半分以上が水没の可能性のある低い土地(ネーデルラント)であるオランダは、過去千年間、洪水と戦ってきた。多数のダムや堤防を作り、治水事業を推進し、「一万年に一度」の確率の洪水にも備えている。不確実性に備える一方で、経済や社会の成熟も追求する。オランダは近年、世界最高の一時間当たりのGDP、欧州屈指の失業率の低さ、子供の幸福度第一位、世界最大の農業ビジネス国、を実現している。 「オランダは、つねに災害や危機に対する能力を培ってきた。それはたんに防衛的な面だけではなく、イノベーションや持続的な経済運営にもかかわるものになってきた。その「能力」とはどのようなものであろうか。 それは人々の中にある社会的な関係性の豊かさ、ソーシャルキャピタル(social capital=社会関係的知的資)である。技術

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    came8244 2012/02/09
  • 地図になかった世界 - 情報考学 Passion For The Future

    ・地図になかった世界 これは大傑作。 南北戦争前のヴァージニア州マンチェスター郡で黒人奴隷のオーガスタスは一生懸命に働いて金を貯める。所有者の白人ロビンズから、自分と家族の自由を意味する解放証明書を買うために。そして家長の必死の思いが実って一家は自由の身になった。しかし、少年の頃、ロビンズに可愛がられて育ったオーガスタスの息子ヘンリーは、成長すると黒人奴隷を購入し、奴隷制を嫌う両親と激しく対立する。(黒人が黒人を奴隷として所有することができたという史実にもとづく)。 独立した青年ヘンリーは奴隷を増やし、農園経営で経済的な成功を手にするが、ある日、カルドニアと大勢の奴隷を残して突然に他界してしまう。残されたも彼らを解放することはせず、古くからいる黒人奴隷のモーゼズと逢瀬を楽しむようになる。 人間が人間を所有することが公に認められている世界。白人が黒人を奴隷として所有するだけでなく黒人が黒

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    came8244 2012/01/31
  • ブスがなくなる日 - 情報考学 Passion For The Future

    ・ブスがなくなる日 面白かった。美容ジャーナリストによる男女の見た目格差研究。ブスと美人の定義の歴史、それぞれの時代の両者の生き方など興味深い論点が満載。井上章一の『美人論』が好きな人は、現代版としてこのをおすすめ。 著者いわくメイクの進化や安カワ服のおかげで街からブスが消えたという。"規格外れ"の顔を、美しいとされる理想顔に近づけるのが庶民でも簡単になったからだそうだ。空気を読む人が増えたのと連動して、自身の容貌に気を使う人が増えてきたというのもあるかもしれないと思う。 明治初期の日人の顔は「貴族階級は細長く、庶民は丸ないし四角い」だったと当時の外国人の記述がある。日の原住民としての丸顔の縄文人と、細長の渡来弥生人。しだいに前者が後者を支配するようになって「色白で鼻筋が通っていて、細面」が美人の基形となった。今もその影響は続いている。 「弥生時代の埴輪顔、平安時代の引目鉤鼻、江戸

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    came8244 2011/06/23
  • 解明される宗教 進化論的アプローチ - 情報考学 Passion For The Future

    ・解明される宗教 進化論的アプローチ ある寄生虫はアリの脳に寄生して行動を乗っ取り、アリが捕者にみつかりやすい行動をとらせる。アリがわれれば寄生虫は牛や羊の胃の中に入り込むことができるからだ。宗教は人間の脳に寄生して種を破滅させる観念のウィルス(ミーム)みたいなものだと"ブライト(宗教を信じない)"代表のデネットはいう。 「アラビア語のイスラームが「服従(身をまかせること・神に帰依すること)」という意味であることを、思い起こすべきである。イスラム教徒(ムスリム=神に帰依する者)たる者は、自分の利害関心よりもイスラム教の拡大を優先させるべきだという観念は、まさにその語源に組み込まれている。しかしこれはイスラム教だけの話ではない。そうだとすれば敬虔なキリスト教徒にとって、自分自身の幸福や命よりも重要なことは何だろうか?<御言葉>だ、と彼らはいうだろう。神の<御言葉>を広めることが彼らにとっ

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    came8244 2010/11/15
  • 切れた鎖 - 情報考学 Passion For The Future

    ・切れた鎖 「不意の償い」は、と初エッチしている間に両親を火事で亡くし、セックスと死がわかちがたく結びついてしまった男の話。 「蛹」は知性を持ったカブト虫の蛹の話。なぜかなかなか地上に出られず悶々とする。川端康成文学賞受賞作品。 表題作「切れた鎖」は、隣にある大陸系の教会を憎悪しながら何十年も暮らす富裕な一族の話。三島由紀夫賞受賞作品。 断ち切れないものを背負いながら、ずっと憎悪して生きていくものたちの物語。 3作品とも妄想のイメージが膨らんでいっていつのまにか現実を離れていく文体が見事。 人間の内にこもった怨念をおもいっきり増幅してビジュアル化していて不気味。たいしてなにも起きないのだが、不吉で不穏な空気を描くのもうまい。ストーリー的にはホラー映画ではないが、日的なホラー映画にできるのでは。 個人的に一番良かったのは「蛹」。井伏鱒二の「山椒魚」のようなひきこもり想像力の傑作。社会的な

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    came8244 2010/10/27
  • 奇跡の生還へ導く人―極限状況の「サードマン現象」 - 情報考学 Passion For The Future

    ・奇跡の生還へ導く人―極限状況の「サードマン現象」 サードマンとは極限状況下の遭難者の傍に現われ生きろと励ます謎の存在。生死のかかった登山、南極探検、北極探検、海底洞窟探検、漂流者、9.11テロ時の世界貿易センタービルなど、古今東西の奇跡の生還者たちの多くが、自分はサードマンに助けられたと証言している。彼らの証言は驚くほど似ている。危機に舞い降りるこの守護天使は何者なのか。 書はオカルトではない。 正体不明のサードマンに若干のロマンは残すものの、基的には脳のメカニズムに原因を求める。脳には人の気配を感じるスイッチがあり、それが押されると傍に誰かがいるかのように濃密に感じさせる機構があることがわかっている。 単調さ、孤独、睡眠不足、酸素不足など複数の要因が重なってこのスイッチがオンになるとサードマンは降臨する。このにはサードマン体験の証言が多数収録されている。それはとても濃い気配の存

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    came8244 2010/10/25
  • なぜ、横浜中華街に人が集まるのか - 情報考学 Passion For The Future

    ・なぜ、横浜中華街に人が集まるのか 中華街の老舗 萬珍樓の社長で、横浜中華街発展会協同組合理事長の林兼正氏の書いた町づくり論。 500メートル四方に年間2300万人が訪れる横浜中華街。世界の中華街のうち、横浜中華街が最も来訪者が多い。しかし華僑の人数は、ニューヨーク34万人、バンコク60万人、バンクーバー17万人に対して横浜はたったの3000人しかいないのだそうだ。だから、他国の中華街と違って、中国人のための中華街というより、日人のための中華街という側面が強くなる。 工夫は料理の味を日人好みにするだけではない。中国料理だけの町から、訪れて楽しい中国文化の町へ。町ぐるみの経営努力で今の中華街の繁栄は作られたことがよくわかる内容だ。 たとえば何年か前に中華街の住民がマンション建設予定地を18億円で買い上げて、媽祖廟をつくったというニュースを聞いた時は、華僑はやっぱりお金持ちだなあと思ったの

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    came8244 2010/09/15
  • 響き合うリーダーシップ - 情報考学 Passion For The Future

    ・響き合うリーダーシップ ハーマンミラー社の伝説のCEO マックス・デプリーが1987年に書いたリーダーシップ論の古典。ドラッカー、トム・ピーターズ、クリントン元大統領など著名人が絶賛している。 リーダーシップに必要なのは、誠実さ、関係を築き育む能力、コミュニティの構築。権力によるマネジメントから説得によるリーダーシップ、そして現代的な参加型マネジメントへ。20年前に書かれたと思えない内容。やっとこのの中身に時代が追いついてきた。 「リーダーシップは「アート」だ。時間をかけて身につけるものであり、たんにを読んで学ぶものではない。リーダーシップは科学というより伝承であり、情報の蓄積というより関係の構築なので、その意味では、私はそのすべてを明らかにする方法を知らない。」 コミュニケーションと関係構築にマニュアルは通用しない。人の心に響くのは誠実さや信念にもとづくリーダーシップである。著者は

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    came8244 2010/09/13
  • つながり 社会的ネットワークの驚くべき力 - 情報考学 Passion For The Future

    ・つながり 社会的ネットワークの驚くべき力 六次の隔たり(友人を6人たどると世界がつながる)と三次の影響(友人友人友人にまで影響力は及ぶ)が、社会的ネットワークのかなり普遍的な動作原理であることを再認識させられる。ソーシャルネットワーク研究の一般書では、現時点での決定版といってよさそうな濃い内容。 社会的ネットワークは、情報だけでなく笑いの感情、幸福感、孤独感、性行動、離婚、健康、自殺、肥満、喫煙、禁煙、投票、病原菌など驚くほど多くのものを伝播させる系であることが明かされる。 テーマによって伝播の条件が違うのが面白い。 たとえば肥満は伝播するのだが、同性の友人が太っているときに特に自分も太りやすくなる。禁煙は教育レベルの高い人が禁煙すると周りもやめる率が高くなる。男性の健康は結婚できそうな女性の見つかりやすさに影響される。選挙では一人が投票すると、その人につながった3人が影響されて投

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    came8244 2010/09/09
  • ドラッカー名著集1 経営者の条件 - 情報考学 Passion For The Future

    ・ドラッカー名著集1 経営者の条件 ドラッカーの名著『経営者の条件』(原著1964年出版)の最新訳。英語の原題は「The Effective Exective」である。経営者の条件と訳されているが、『できるエグゼクティブ』のである。ドラッカーは上司に命じられたこと以上の仕事をする人はすべてエグゼクティブであると言っている。狭義の経営者よりも読者層は広い。 名言、名文が満載のだが、マイベストのセンテンスを並べてみる。 ひとつめはドラッカーといったら、やはり「真摯さ」である。このにも出ていた。 「人間性と真摯さは、それ自体では何事もなしえない。しかしそれらがなければ、ほかのあらゆるものを破壊する。したがって、人間性と真摯さに関わる欠陥は、単に仕事上の能力や強みに対する制約であるにとどまらず、それ自体が人を失格にするという唯一の弱みである。」 仕事に全身全霊を傾けて、仲間と心から笑ったり泣

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    came8244 2010/09/08
  • なぜアヒル口に惹かれるのか - 情報考学 Passion For The Future

    ・なぜアヒル口に惹かれるのか 田中美保、上戸彩、広末涼子、YUKI、酒井法子に共通するもの。それがアヒル口。 「アヒル口とは、その名のとおりアヒルのくちばしのような形をした口のこと。具体的には口角(唇の両端)がキュッと上がり、口先はやや突き出たような状態で、ちょうどアルファベットの「W」のようにめくれあがった形をしているのが特徴です。」 つまりドナルドダックのような唇のことである。 アヒル口には生まれつきの天然アヒルと、男に受けるから表情としてつくっている人工アヒルがいるそうであるが、近年、アヒル口に萌える男子が増えていて、女子もそれを意識しているため、アヒル口が街に増えているのだという。 タイトルをみた時は、それって当にブームと言うほどなの?と疑問に思ったが、アヒル口の年表を見て、アヒル口芸能人の増加や、アヒル口写真集、アヒル口AVも出ていることを知り、やっぱりブームだと納得させられた

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    came8244 2010/09/06
  • 裸はいつから恥ずかしくなったか―日本人の羞恥心 - 情報考学 Passion For The Future

    ・裸はいつから恥ずかしくなったか―日人の羞恥心 ペリーの日遠征に随行した画家の「下田の公衆浴場」という絵には、全裸の男女が秘所を隠すこともなく混浴の浴場でくつろぐ様子が描かれている。若年や中年の男女が多いが、誰も互いの裸体に欲情していないし、恥ずかしさも感じていないことがみてとれる。この絵を見たアメリカ人は日人を「淫猥な人たちだ」といい、フランス人は「日人に羞恥心はない」といい、オランダ人は「男女の性別を気にしていない」といって驚き、そして軽蔑した。 150年前の日では「男女が無分別に入り乱れて、互いの裸体を気にしないでいる」のは普通だったのだ。江戸時代の日人にとって、裸体は顔の延長のようなものであり、現代人の我々がスッピンの顔を見られても恥ずかしくないように、裸を見られても平気だった。 江戸時代の日人がいかに裸に対しておおらかだったか、具体的な記録から明らかにされる。若い娘

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    came8244 2010/08/26
  • 日本のセックス - 情報考学 Passion For The Future

    ・日のセックス 色モノだけど大傑作。面白い娯楽小説をお探しならぜひ読むべきです。 それにしてもなタイトルなのでカバーをつけないと外で読めませんが、横着な私はカバーはつけないで、帯をずらすことで背のタイトルを隠しながら(日の、だけ見える状態にする)、電車で読んでいました。でも、それだとやっぱり、前の人に「のセックス」を読まれちゃうかもしれないですし、卑猥な言葉ばかりの文が隣からのぞかれちゃうんじゃないかとドキドキで、落ち着きませんから、やっぱりカバーをつけてゆっくり読むしかないですね。あ、ちなみにこれは小説です。 美人のを他人に抱かせることに無上の喜びを感じる佐藤と、そんな変態の夫に従って300人以上に抱かれ、マニアの雑誌への投稿にも同意するの容子(東大卒)。夫につきあわされているようなそぶりでいながら、実は容子も決してキライではないのだ。二人は週末にはスワッピングマニアのコミュニ

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    came8244 2010/08/16
  • グルメの嘘 - 情報考学 Passion For The Future

    ・グルメの嘘 「飲店を取り上げるマスコミに、ジャーナリズム精神は皆無」 超辛口のグルメ業界批判。メッタギリしていて著者が訴えられないか心配。 だが、グルメ記事の読み方がよくわかる。とても勉強になった。 ・店主が毎朝ネタを仕入れに築地に行く鮨屋 ・一人でも多くの人に自分の料理を、といって支店を出すオーナーシェフ ・ワインを出す鮨屋、・ビールを置かないフレンチやイタリアン ・丸ビルや六木ヒルズやミッドタウン等再開発ビルの店 ・大間の鮪を出すというそこらへんの店 にはろくな店がないぞという。なぜダメなのか、素人にはなかなかわからない業界事情の説明がある。「飲店業界にはびこる悪しき慣習や癒着、そして偽りに対してメスを入れていく」激辛モード。 著者いわく、まっとうな評論は儲からない。ヨイショライターを徹底的に叩いている。 著者が特に許せないとするのが料理評論家やジャーナリストと名乗る人たちの

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    came8244 2010/08/06
  • 認め上手 人を動かす53の知恵 - 情報考学 Passion For The Future

    ・認め上手 人を動かす53の知恵 ほめ上手よりも認め上手になれという。部下のいる人におすすめ。 日常的に部下をほめるとなると、どうしても欺瞞性やうさんくささが伴ってくる。毎日部下がホームランばかり打つわけではないからだ。そもそも、ほめる=褒美、しかる=罰で人を動かせるという単純な方法論にも限界がある。 おおげさに称賛するのではなく相手を人間として尊重すること。誇張を含んだ「ほめる」よりも、ありのままを「認める」ことのほうが、ほめられた者の長期的な有能感や自己効力感を引き出しやすいとして、著者は認め上手になることをすすめる。そして挨拶、声かけ、名前を出す、異性を入れる、同期生ネットワークをつくる、お金よりも名誉の成果主義を導入する、家族に尊敬される手助けをする、など認め上手になるノウハウが紹介されている。 ある程度大きな組織では、デキる社員もいればそうでもない社員もいる。ほめたり認めたりす

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    came8244 2010/07/09
  • 「世間体」の構造 社会心理史への試み - 情報考学 Passion For The Future

    ・「世間体」の構造 社会心理史への試み 社会心理学者井上忠司による1977年出版の古い。阿部謹也らが「世間」論の火をつけたのは90年代だから、かなり先駆けて日人特有の行動原理を論じていたことになる。「世間」論は2000年代に入って「空気」論と一緒になって再燃している。狭い国土と民族の同質性の高さがある限り、日人は世間というものをずっと気にしていかざるをえないのかもしれない。 世間体とは「世間」に対する「対面・体裁」のこと。世間は極端を嫌う。なにごとも世間一般の例を基準にして「世間なみ」にしていれば、はずかしい思いをしなくてすむ。やりすぎると「世間ばなれ」「世間知らず」の変わり者扱いされる。 「この「世間なみ」に生きようとがんばるエネルギーが、わが国の近代化のひとつの精神的な原動力となってきたといっても、けっして過言ではあるまい。その反面、異端のもつ大胆なエネルギーが発揮されることは、

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    came8244 2010/06/30
  • 音楽好きな脳―人はなぜ音楽に夢中になるのか - 情報考学 Passion For The Future

    音楽好きな脳―人はなぜ音楽に夢中になるのか 認知心理学者、神経科学者であると同時にレコード・プロデューサーとしての異色のキャリアを持つ著者が、音楽を脳はどうとらえているのか、研究成果を一般向けにわかりやすく語る。クラシックだけでなくロックやジャズなどのポップスを研究材料としてしばしば取り上げている。ビートルズやストーンズ、ジミ・ヘンドリクやチャーリー・パーカーが脳にどういう影響を与えるかというなのだ。 音楽の魅力はどこから来るのか?。それは脳にとっての予測可能性と意外性のバランスであると著者は答えている。 「音楽は、期待を体系的に裏切ることによって私たちの感情に語りかけてくる。このような期待への裏切りは、どの領域──ピッチ、音質、音調曲線、リズム、テンポなど──でも構わないが、必ず起こらなければならない。音楽では、整った音の響きでありながら、その整った構成のどこかに何らかの意外性が必要

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    came8244 2010/06/17
  • マン・オン・ワイヤー スペシャル・エディション - 情報考学 Passion For The Future

    ・マン・オン・ワイヤー スペシャル・エディション 2008年度アカデミー賞最優秀長編ドキュメンタリー賞受賞作品。 高級な深夜番組的映画で面白かった。 1974年8月7日。今はなきワールドトレードセンターのツインタワーの間、地上400メートルにワイヤーを張って、綱渡りをした男 フィリップ・プティの伝説の映像化。ビルに侵入して危険行為を行うわけだから、はっきりと違法行為。綱渡り終了後は即逮捕を覚悟で実行チームは動く。 警備員に見つからないように、1トンもの機材を建設中のビルに持ちこんで、屋上間にワイアーを張るという設営作業がまず大変。フィリップを支援する仲間たちは、メタルギアソリッドのスネークのように、警備の眼をくぐりぬけて、最上階を目指す。 フィリップの集中した顔はスフィンクスのようだと言った人がいるが、当に芸術作品のように厳しく美しい。この顔を見るだけでも価値があると思った。やってること

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    came8244 2010/06/15
  • ネオ・デジタルネイティブの誕生―日本独自の進化を遂げるネット世代 - 情報考学 Passion For The Future

    ・ネオ・デジタルネイティブの誕生―日独自の進化を遂げるネット世代 国内大規模定量調査によって、若年層の情報摂取行動を調べたという、日版デジタルネイティブ研究報告。日のデジタルネイティブを3つの世代に区分している。76世代、86世代、そして96世代=ネオ・デジタルネイティブだ。各世代のわかりやすい対比が面白い。たとえば、 76世代:PCで書く、ケータイで読む 86世代:ケータイで書く、PCで読む という違いがあるそうだ。全般的に上の世代がパソコンでやっていることを下の世代はケータイでやっている傾向がある。もっともこれは、パソコンの所有率とも関係があるのかもしれないが。 情報行動だけでなく、コミュニケーションのスタイルも異なっている。 「まず76世代は、「他人にあまり影響されずに自分らしい生き方をすることがカッコいい」「世の中が言うことよりも自分の情報のほうが正しい」「社会がなんと言おう

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    came8244 2010/06/07