文藝春秋11月号。大学入試の国語に記述式が加わるが、読まされるのは駐車場の契約書などで、高校の国語は高2高3は「文学国語」か「論理国語」のどちらかしか選択できなくなる、入試を考えてほとんどの高校が「論理国語」を選択するだろうと。高… https://t.co/n04MRepsHz

2016年に東大生5人が起こした強制わいせつ事件をモチーフにした小説『彼女は頭が悪いから』(姫野カオルコ/文藝春秋)は、実に473ページにも及ぶ長編作品だ。 一人の女子大学生に大量の酒を飲ませ、マンションの一室に連れ込んで暴行を加えたこの事件は、2003年に集団強姦事件を起こした早稲田大学のサークル「スーパーフリー」を想起させるものでもあったし、また同時期に慶應大学や千葉大医学部の学生が相次いで同様の事件を起こしたこともあって、当時大きな話題となった。 どれも「酒を飲ませて暴行を加える」という点では共通している。しかし、他の事件がセックスを目的としていたのに対し、東大生の起こした一件で性行為そのものは行われていない。彼らがしたこと、それは「女子大学生を集団でいたぶり、おもちゃのように扱って盛り上がる」という行為だった。
(2018.08.12追記)この問題のあと、Twitterで以下のタグが出現して、盛り上がっています。Twitterらしいスマートな応援の仕方で、いいですね。私もちょっとだけ推挙しておきました。 twitter.com 以下オリジナル本文です。 ■勉誠出版がネトウヨ化しているというツイートを見て、へ?と見に行ったら、ほんとにすごいことになっていた。 e-bookguide.jp なんかゴタついたり、知り合いの編集者が出ていったりしていたが、こっち系の悶着もあったのだろうか… ■個人的にも、けっこう心のダメージ大きい。 こうなっちゃったことについてもショックだが、こうならざるをえなかった出版の現況を、突きつけられる。 藁をもすがる。愛国阿片をもすがる、出版の今。 しかも良心的な本を出してきた学術出版社が、だ。 ■業界の人間の一人として、単純に勉誠出版を責めて終わりにはできないと感じている。も
2018年6月2日に東京・下北沢の書店「本屋B&B」で「[京極夏彦×装丁夜話]京極夏彦の版面」というイベントが開催された。このイベントを企画したのは、装丁家の折原カズヒロさんと坂野公一さん。今回は、坂野さんがこれまでに何冊もの装丁を手掛けた作家京極夏彦さんを呼んで、版面(はんめん、はんづら)づくりの詳細を語ってもらった。 今回はその後編である。 前編はこちら http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/53511 ルビを振る基準のマニュアルを作成 版面をパッと見たときに、ルビの存在はかなり大きなウェイトを占めていることがわかります。傍点よりも存在感があるわけで。難読漢字には比較的画数の多い漢字が多いです。画数の多い漢字の横にルビがあるかないかは、大きな問題になります。 さらに、ルビには位置の問題があります。肩付き、中付き、3字ルビ(1文字の漢字に3文字のルビが
熊本地震の発生から3カ月がたった。熊本の被災地ではいまだ4870人が避難生活を送る。一方で仮設住宅の建設などが進み、生活再建に向け、手探りながらも新たな一歩を踏み出した人々も少なくない。この3カ月、街中の商店街にも人通りや活気が徐々に戻ってきている。店主が気に入った本だけ書棚に並べ、朗読会も開催する名物書店、熊本市中央区新市街の橙(だいだい)書店も被災した。店を一人で切り盛りする田尻久子さん(47)は、文芸誌「アルテリ」の編集も担当。この小さな店の復旧を、熊本市在住の石牟礼道子さん(89)、渡辺京二さん(85)らが築いてきた熊本の文学的伝統の厚みが支える。米国在住の詩人、伊藤比呂美さん(60)や北海道在住の作家、池澤夏樹さん(70)らも駆け付けた。「橙書店に集まる文学を救いたい」との願いを込め、石牟礼さんらが新作を発表する文芸誌が近く発刊される。【米本浩二】 「ああ、もうこれで死ぬのかなと
米SF作家のアーシュラ・K・ル・グウィンさん。ニューヨークで開催された全米図書賞の授賞式で(2014年11月19日撮影)。(c)AFP PHOTO / GETTY IMAGES NORTH AMERICA / Robin Marchant 【1月24日 AFP】(更新、写真追加)長編ファンタジー小説「ゲド戦記(Earthsea)」などで知られる米SF作家、アーシュラ・K・ル・グウィン(Ursula K. Le Guin)さんが22日、死去した。88歳。ル・グウィンさんの家族が23日、明らかにした。 1929年、カリフォルニア州バークレー(Berkeley)生まれ。父親は人類学者のアルフレッド・ルイス・クローバー(Alfred Louis Kroeber)氏。ラドクリフ大学(Radcliffe College)、コロンビア大学(Columbia University)で学び、1966年に初の
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真辺 将之/早稲田大学文学学術院教授 「猫の歴史」に欠けているもの 空前の「猫ブーム」と言われて早十数年、もはやブームとは言えないほどに、巷には猫関連の記事やらグッズやらがあふれている。書籍の世界も例外ではなく、毎年かなりの量の猫本が出版されている。その波は歴史書の世界にも押し寄せており、ここ最近、猫の歴史に関する本が次々に出版されている。 しかし、これまで出ている猫の歴史に関する書物は、有名人に愛された猫を取り上げたものか、前近代までで記述が終わり近現代についてはあまり深く記述されていないものかのどちらかが中心となっている。有名人とは比較的上流階級の人々であり、それだけでは「普通の猫」がどのように生きていたのかはわからない。また猫の生活にとってもっとも変化が激しかったのは近現代という時代である。近現代史のなかでの猫のあり方を追わなければ、現在の人間と猫の関係がどのような歴史的経緯のもとで
Author Hena Khan explains why she used a well-known character to introduce Muslim and non-Muslim children to Ramadan. Curious George, the children’s character, has travelled to many places, and celebrated several holidays in his lifetime – Hanukkah, Christmas, even Halloween and St Patrick’s Day. But this year he is breaking his fast, going to the mosque, and preparing for Eid celebrations. In It’
さまざまな年齢・境遇の友人の女性たち5人は、ジェイン・オースティンの6冊の長編の読書会 (book discussion club) を企画する。そこに、SFオタクの男性も加わり……。 毎月オースティンを読んで議論しながら、彼女・彼らの人生にも様々な変化が訪れる。 ジョスリン(『エマ』) 大型犬リッジバックのブリーダーで、独身主義者。シルヴィアとは幼なじみの親友で、シルヴィアに夫を紹介した。 (原作での設定)50代前半。 (映画での設定)40歳の俳優が演じている。 プルーディー(原作では『マンスフィールド・パーク』、映画では『説得』) フランス語教師。父親は不明で母一人に育てられた。既婚者だが夫とは趣味があわない。 (原作での設定)27歳。 (映画での設定)24歳の俳優が演じている。母親はマリファナ常習のヒッピー。 シルヴィア(原作では『説得』、映画では『マンスフィールド・パーク』) 司書
ここではシャーリー・ジャクスンの『くじ』の翻訳を掲載しています。 邦訳は『異色作家短編集12 シャーリー・ジャクスン くじ』として深町真理子訳で早川書房より出ています。 原文は http://www.acsu.buffalo.edu/~rrojas/The%20Lottery.htm で読めます。 誤訳などにお気づきの方は、ぜひご一報ください。 六月二十七日の朝は、からりと晴れて、暖かく明るい陽射しも澄んだ、夏らしい日となった。花は一面に咲き乱れ、草は青々と繁っている。村の人々は、郵便局と銀行の間の広場に、十時ごろから集まり始めた。 ところによっては、住人すべてがくじを引き終えるまで、丸二日を要するような大きな町もあるという。そんな町では、前日の二十六日から行われるらしいが、この村は全員合わせても三百人ほど、みんながくじを引いたところで、二時間もかからない。だから午前十時から始めても、時間
人生の半分を読書に費やしてきた活字中毒者があなたに紹介する愛しい本たちのこと…。 「今日は何の日?」にちなんだ本を紹介していきましょうね。 こんにちは、今日も来て下さってありがとう。 今日は少し長いけど「 富くじが 幕府公認になった日 」です。 なので、“ く じ 引 き ”をテーマにした作品を、ね。 くじ引きといえば、誰しも思うのは「 宝くじ 」だよね。当る当らないは 別にして、 みんな夢を抱いて買っているんだと思うよ。 毎月は 買わないけれど、年に一度だけとか、あなたも買われた事があるかも? 今日、お話する作品は・・・“ くじ ”がテーマにはなっているけれど・・・ はい 今日の 読書は 『 く じ 』 by シャーリー・ジャクソン 発売日:2013年2月 サイズ:文庫 出版社:文藝春秋 “ 厭 な ”物語を集めた短編集 この中に収録されています。 『くじ』が表題作になった本は、早川書
Unknown (ゆふ) 2004-12-11 23:07:34 遅まきながら『くじ』を読みました。 だれもがこう思うはずだ。 テシー・ハッチンスンはこのあとどうなったんだろう。 なんのための儀式、なんのためのくじなんだろう。 疑問は、いつまでも心にのこる。 陰陽師さんの解説にこうありましたが、私はさらにこんなことも考えました。 他の年、あるいは他の村ではどんな人が「当たり」を引いたのか その人達もやはりテシーと同じようなうろたえ方をしたのか それともそのことを淡々と受け入れたのか でも、これもやはり作者の思うつぼなんでしょうね。 本当は愚かなことなのに、疑う機会を持たないまま続けられている儀式、伝統、習慣。 そして、それに異を唱える者には石を投げる。 我々はそんなことをしていないだろうか、などと考えてしまいました。 (こういった小説から教訓めいたことを導き出すのは非常に野暮なことではない
全世界を驚かせたボブ・ディランのノーベル文学賞受賞。長らく候補に挙がっていたとはいえ、その衝撃の大きさは想像以上だったようだ。日本ではおおむねお祝いムードなのだが、欧米では受賞の是非をめぐる議論が巻き起こっているという。特に文壇から発せられる疑問の声は小さくない。 小説『トレインスポッティング』の著者であるアーヴィン・ウェルシュは、「これは、ボケて支離滅裂の年寄りヒッピーたちの臭い前立腺からもぎ取られた、ノスタルジー優先の良くない受賞だ」(BBC NEWS 日本語版 10月14日配信)と痛烈に批判した。 小説家のジョディ・ピコーも祝意は示しつつ、「だったら私でもグラミーもらえるかしら?」とのハッシュタグを付け加えることを忘れなかったという。 だが周囲の喧噪をよそに、かたくなに沈黙を守るディランの真意はどこにあるのだろうか? 受賞決定から2日ほど経ってもコメントひとつ発表せず、ノーベル賞事務
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