タグ

ブックマーク / apeman.hatenablog.com (130)

  • ブックレット『日本の植民地支配』 - Apeman’s diary

    -水野直樹・藤永壯・駒込武『日の植民地支配 肯定・賛美論を検証する』、岩波ブックレット No.552、2001/2023 『日の植民地支配 肯定・賛美論を検証する』水野直樹/藤永壮/駒込武 編(岩波ブックレット)重版分が入荷しました。 大好評『検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?』の次に読むべきと話題になり、17年ぶりに再販が決まった一冊です。 pic.twitter.com/ABzAl26If0 — ジュンク堂書店プレスセンター店 (@presscenterten) 2023年10月16日 上記ツイートにもあるように、『検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?』がベストセラーになったのをきっかけに増刷されることになったブックレット。とりあげられている項目をみると刊行から20年以上たってもなお右派が同じことばかり繰り返していることがよくわかる。表面的には「軍艦島」などへの言及が増えると

    ブックレット『日本の植民地支配』 - Apeman’s diary
  • 「歴史戦」の毒が回りきった日本社会 - Apeman’s diary

    SNS等でさんざん話題になっているのですでに皆さんご存知のことでしょうが。 www.fnn.jp  (アーカイブ人もツイッターで“自白”していました。 【日外務省がチェック含めしっかりしないと。昨日、外交部会長として外務省と頻繁にやりとりしたが、外務省は約1ヶ月動画を放置した反省と再発防止対策が必要→ウクライナ政府、日に外交ルートで謝罪。昭和天皇の写真を「ファシズム」と… 外務省が動画に削除要請】 https://t.co/lVTimO9leH — 佐藤正久 (@SatoMasahisa) 2022年4月25日 いくつもある記事の中からこれを選んだのは、「歴史戦」の関連タームである「情報戦」が佐藤議員の口から出ている、という理由です。「情報戦で負けている」って、いったいどこと戦っているという認識なのでしょうか? 「ウクライナ政府のSNSなどをチェックする担当者を設けるよう求めた」

    「歴史戦」の毒が回りきった日本社会 - Apeman’s diary
  • ガメ自身が予め封じていた「寓話」説 - Apeman’s diary

    ガメの「ファランクス」の一部は「ゴボウ」デマを「あれは寓話だ」として擁護しようとしている。ガメ自身がさんざん「歴史記述」という土俵での自身の正当性を訴える(というか厚かましいことにマウンティングする)主張を繰り返していたことを考えるとこれほどアホらしい擁護論もないのだが、中でも決定的なのが次のようなガメの発言だ。 BC級戦犯で犯人の特定が難しかった、というのは、こういう話しをするときは言わない方がいいと思います。論点がうまくつかめない独学のひとだ、という印象を与えてしまうのね。 なぜかというと、それは「当たり前」のことで、そもそもBC級戦犯の問題は 「犯人を特定する気なんか初めからまったくなかった」ことにある。 これはガメが「ゴボウ」デマをバターン死の行進中の出来事として描いてしまったことと関係がある。実際に捕虜虐待で責任を問われたのは捕虜収容所の関係者が多い。被害者と加害者が長期にわたっ

    ガメ自身が予め封じていた「寓話」説 - Apeman’s diary
  • いまだ「百人斬り訴訟」の結果を否認し続ける yamamoto8hei - Apeman’s diary

    yamamoto8hei というツイッターIDを持つ、偽ユダヤ人ワナビーのことは当ブログの読者の方ならご存知かもしれません。かつて「一知半解」というハンドルで当ブログの「百人斬り」関連記事にコメントしていたこともありました。「て、ゆーか一知半解?」とか薄ら笑いが湧きますよね。実際には無知無解なやつですけど。 さてこいつは、右翼が画策した「百人斬り」訴訟が結果的に両少尉の戦争犯罪を裏付ける結果になったことを否認し続けてきたのですが、最近になって一層珍妙なリクツを振り回すようになったので、「歴史修正主義というのがいかにデタラメな主張か」を記録するため、とりあげてみたいと思います。 まずは昨日来の yamamoto8hei の駄ツイートをば引用します。 名誉毀損に「該当する/しないか」を争ったに過ぎない裁判で「捕虜据え物斬り競争をしたか/しなかったか」という"事実の有無"の判定はさ・れ・て・ま・

    いまだ「百人斬り訴訟」の結果を否認し続ける yamamoto8hei - Apeman’s diary
  • 2018-11-13 - Apes! Not Monkeys! はてな別館

    元朝日新聞記者の植村隆氏が櫻井よしこ氏を訴えていた民事訴訟の判決が、去る11月9日に札幌地裁で言い渡されました。結果はみなさんご承知の通りで植村氏の請求が棄却されましたが、一審の結果がどうであれ実質的な決着の場が札幌高裁になるであろうことは、双方の当事者や支援者にとっても織り込み済みだったと思います。 すでに原告は控訴する旨を公表していますが、ここでは原告植村氏の支援グループが公開している判決要旨に基づいて、地裁判決について当ブログの見解を述べておきたいと思います。 判決要旨のうち、実質的に勝敗を分けることになった部分は「3摘示事実及び意見ないし論評の前提事実の真実性又は真実相当性」です。裁判所の判断については判決要旨をご覧いただくとして、植村氏に関する櫻井氏の記述の真実相当性を判断するうえで非常に重要な事実として、彼女が日軍「慰安婦」問題について公に発言するようになったのは1996年以

    2018-11-13 - Apes! Not Monkeys! はてな別館
  • 『読売新聞』の限界を露呈した「陰謀論」対談 - Apeman’s diary

    『読売新聞』の2018年8月20日朝刊に「「陰謀論』蔓延 ゆがむ歴史」と題した細谷雄一×呉座勇一のゆういち対談が掲載されていました。細谷氏が「どちらかといえば、保守の側にアカデミックなトレーニングを受けた歴史家が少ない。一方でそれを求める読者は多く、アマチュアの書物があふれているのが問題です」と指摘している点は、細谷氏の政治的な位置を考えればフェアな評価と言えるでしょう。しかし細谷氏が「特に気になります」としているのは近著『自主独立とは何か』(新潮選書)でもとりあげた「対米従属批判」系陰謀論とのことで、対談中で触れている具体例もその系統のものだけです。専門が国際政治学だから彼自身の問題意識としてその種の陰謀論に関心を持つこと自体はおかしくないのでしょうが、しかしいまの日の社会情勢として陰謀論の蔓延を危惧するのであれば、おそらく記者によってまとめられた「主な陰謀論・陰謀説」リストにもあがっ

    『読売新聞』の限界を露呈した「陰謀論」対談 - Apeman’s diary
  • 没ネタお蔵だし - Apeman’s diary

    アパグループ第4回「真の近現代史観」懸賞論文で最優秀賞を受賞した高田純・札幌医科大教授が著書『核と刀―核の昭和史と平成の闘い』(明成社)において、あのドクター中松と同じガセネタをとりあげていることについては、以前にエントリを書いたことがあります。その後、なかなか香ばしい事実を発見していたものの、この人がマスメディアで「原発=安全」論の宣伝者として活躍するようなことがあった時に備えてとっておいたんですが、産經新聞や『WiLL』などには登場するにせよ、メインストリームのメディアでは朝生に出たのが目立つ程度、さすがにお呼びがかからないようなので披露し損ねていました。まあ大したネタでもないのですが、先日思い出したので埋め草代わりに。 大学にポストを持つ研究者の著書でありながら、『核と刀』がウィキペディアの「広島市への原子爆弾投下」の項を参考文献にあげていることについてはすでに触れておりましたが、実

    没ネタお蔵だし - Apeman’s diary
  • ほんと、偉い人には優しい人が多いよね - Apeman’s diary

    はてなブックマーク asahi.com(朝日新聞社):旧麻生鉱業に外国人捕虜300人 厚労省公文書に記録 - 社会 麻生首相の責任って言っても、別に私財から補償金を拠出せよとか議員辞職せよってはなしじゃないでしょ? 他方、麻生鉱業なくして現在の麻生太郎の地位がないことは明白なんだから、与党の有力議員ないし首相として、また麻生鉱業の流れを汲む企業の元経営者として、認識を問われるのは当然のことで。資産(政治的資産を含む)は継承したいが負債は継承したくない、なんてのは通りませんよ。調べれば簡単にわかるはずのことを「事実関係は確認されていない」としらばっくれていたのは悪質でしょ。

    ほんと、偉い人には優しい人が多いよね - Apeman’s diary
  • 左翼アレルギー(追記あり) - Apeman’s diary

    buyobuyoさんのブクマコメントを読んで、mujinさんのところにコメントしたことをちょっとふくらませておこうかと思って。 2008年08月31日 buyobuyo これが若さか お前のおかしいところは、批判のホコサキが政策推進者にいかないところ。悪いのは止められないサヨクのせいかよ (http://b.hatena.ne.jp/entry/http://d.hatena.ne.jp/HALTAN/20080830/p1) もちろん左翼もいろんな間違いをしてきた(している)わけで、事実に即してそれを批判するのはけっこうなんですが・・・ 2007年01月20日 [サヨク][日はじまったな]「国民を災害から守ることを守ることを任務とされているはずの自衛隊が、国による命令を受けて救援に向ったのは、数日を経て後のことであった。」お前のとこの村山のせいだよ!旧社会党・社民党系だけは生涯許さん。

    左翼アレルギー(追記あり) - Apeman’s diary
  • 「軍命令」をめぐって - Apeman’s diary

    沖縄戦における「集団自決」をめぐる教科書検定問題については、これまで福田内閣の姿勢を「融和的」と評してきたわけだが、結局のところ「直接的な軍の命令だったことを示す根拠は確認できない」(強調引用者)という姿勢は崩さなかったようだ。強調箇所は慰安婦問題をめぐる「狭義/広義の強制」云々といった議論を連想させるが、「直接的な軍の命令」ということで一体なにを意味しているのだろうか? 従来「軍命令」があったと主張してきた論者も、別に大営が命じたとか第32軍の参謀部が起案して牛島司令官の名前で発せられた命令があったはずだ…などといったことはもちろん言っていない。「命令する側の論理」ではなく「命令される側の論理」で考えるなら、初年兵は古参兵の褌を洗濯させられる時にも「下級のものは上官の命を承ること実は直に朕か命を承る義なりと心得よ」であって、「それは軍の直接の命令でありますか?」などと尋ねようものなら、

    「軍命令」をめぐって - Apeman’s diary
  • 麻生財務大臣の発言から考える「「慰安婦」問題=朝日の捏造」説(データを追記) - Apeman’s diary

    麻生太郎副総理・財務大臣がTPP11の署名について「日の新聞には1行も載っていなかった」などと発言、謝罪のような謝罪でないようなシロモノをムニャムニャ口にしていることは、皆様すでにご承知のことと思います。 さらに、記者会見で「新聞は努めて読まないようにしているから詳しくないが、TPP11の扱いは小さかった」と発言(時事など各社報道)が火に油を注いでいるようです。 もちろん、TPP11と比較された森友学園問題の責任者の一人である財務大臣が、マスコミ報道に関する真っ赤なウソをついて森友問題報道を誹謗したわけですから、その責任は財務大臣が燃え尽きるまで追及されてもしかるべきでしょう。でも、これが財務大臣の発言だということをいったん脇に措くなら、マスメディア報道の受容者の態度として、人間麻生太郎のそれは決して特異なものではないと思うのです。 例えばかくいう私も、TPP11が署名されたとか、そのた

    麻生財務大臣の発言から考える「「慰安婦」問題=朝日の捏造」説(データを追記) - Apeman’s diary
  • 安倍政権は朝日新聞の三連勝についてコメントすべき立場 - Apeman’s diary

    ご承知の通り、外務審議官時代に国連女子差別撤廃委員会で「朝日の捏造」説をぶち上げた杉山晋輔が駐米大使になっています。赴任に先立ち『産経新聞』のインタビューを受けた杉山新大使は次のように発言しています。 米国でもいろいろなところに慰安婦像が建ち、関係する決議が議会で通っている。大変遺憾なことです。日を代表する立場の者として、できるだけいろんな地方に足を延ばし、総領事とともに肩を並べてこれまで以上に努力し、誤解を解いていきたい。 私自身、2016年の国連女子差別撤廃委員会で、慰安婦に関する日の考え方を説明しました。 《杉山氏は外務審議官だった平成28年2月、国連女子差別撤廃委で、軍による慰安婦強制連行を報じた朝日新聞の誤りを指摘し、「性奴隷」との表現にも「事実に反する」と主張した》 あのときに言った内容は鮮明に頭に入っています。日政府の立場は、あれに尽きています。ああいう日の非常に明確

    安倍政権は朝日新聞の三連勝についてコメントすべき立場 - Apeman’s diary
  • 横山エンタツ、南京訪問時の日記発見 - Apeman’s diary

    もう一月ほど前のニュースですが、「わらわし隊」の一員として1938年の1月に南京を訪問した漫才師、横山エンタツの日記の写しが発見されたことを『朝日新聞』が報じました(1月19日朝刊)。1月23日に南京に到着していますので、まだ埋葬の終わっていない遺体が多数あった時期です。また、東京裁判での判決によれば虐殺が収束したとされている時期でもあります。記事では次のような記述が紹介されていました。 その当時は敵の死体で一ぱいだったそうだが凡(すべ)て我軍の制理であとかたもなし しかし川にはあちこち浮んで居る 皆ハンゴウをあけてかき込みの最中 兵隊さんの足許(あしもと)に十五六の死体が並んで居る 死体の浮んで居たクリークの水 揚子江の水を呑(の)んだと新聞でよく見たがそれを僕達は始めて体験した 否定論者はよく「死体など見なかった」という参戦兵士の証言を引き合いに出しますが、それがいかに無意味なことであ

    横山エンタツ、南京訪問時の日記発見 - Apeman’s diary
  • 京都新聞が京大医学部の責任を問う連載 - Apeman’s diary

    京都新聞が京大医学部の戦争協力、植民地支配協力に関する連載を行っており、731部隊についても触れています。 ・第1回 京大の被爆者標、どこへ <持ち去られた被爆者資料> ・第2回 「戦利品同様」と米論文 <持ち去られた被爆者資料> ・第3回 米軍、半数以上持ち去りか <見つかった被爆者資料> ・第4回 遺体の声、治療に生かせず <見つかった被爆者資料> ・第5回 金沢と京都を結ぶ線 <元731部隊 調書を読み解く> ・第6回 人為的感染、あったのか <元731部隊 調書を読み解く> ・第7回 特殊実験「サル」が頭痛? <731部隊軍医の博士論文> ・第8回 「軍機」医学、歴史の闇に <731部隊軍医の博士論文> ・第9回 アイヌ遺骨、答えぬ理由は <医の倫理根源 京大の収集> ・第10回 遺骨87体未返還、尊厳無視 <医の倫理根源 京大の収集> ・第11回 遺骨返還の風、京大拒否 <標

    京都新聞が京大医学部の責任を問う連載 - Apeman’s diary
  • 上告もせずに終わっていた「朝日新聞を糺す国民会議」訴訟 - Apeman’s diary

    チャンネル桜が主導する「朝日新聞を糺す国民会議」が『朝日新聞』に対して起こしていた訴訟は一審原告敗訴、今年の9月末に控訴審でも原告敗訴の判決が下っていたわけですが、その後どうなったのか久しぶりにサイトを覗いてみたら、上告せずに敗訴判決が確定していたようです(上告しませんでしたとは書いてませんが、期限はとっくに過ぎているのに「上告しました」というお知らせがないのでそのように判断しました→コメント欄もご参照下さい)。 こちらに控訴審判決がアップされているのですが、言うまでもなく原告の完敗です。 争点1:朝日の「慰安婦」問題報道により原告(控訴人)らの「国民的人格権・名誉権」が侵害されたか 争点2:誤報を訂正しなかったことは不法行為か 争点3:「知る権利」が侵害されたか 争点4:除斥期間は経過しているか 争点5:朝日英字紙の記事は損害を継続させているか ご覧のとおり、どの争点についても原告の主張

    上告もせずに終わっていた「朝日新聞を糺す国民会議」訴訟 - Apeman’s diary
  • 「強制されたというなら兵隊さんも同じ」論の誤り - Apeman’s diary

    相変わらず「吉田証言」の一点突破全面展開的発想で大阪市長が愚行を繰り広げている今日このごろですが、「強制連行」を巡ってはもう一つ「強制されたというなら兵隊さんや従軍看護婦だって同じだ」という否定論があります。軍がつくった「慰安所」の規定で外出や廃業が「許可制」になっていることは否定し難いので、「兵隊や従軍看護婦だって自由にやめたりできない」というわけですね。 この論法が誤っているのは、「正当な根拠を持つ強制とそうでない強制」という当たり前の区別を無視しているからです。大日帝国では兵役には憲法上の根拠があり、さらに兵役法という法的な根拠がありました。従軍看護婦についても、日赤の看護婦養成規則に有事の際の従軍の義務が規定されています。 これに対して、いかに大日帝国といえども国家が帝国臣民(あるいは占領地の住民)に性労働を課す根拠となるような法などありません。改正野戦酒保規程は「慰安所」設置

    「強制されたというなら兵隊さんも同じ」論の誤り - Apeman’s diary
  • テレビ局による先行研究・調査の“横領”疑惑 - Apeman’s diary

    山口放送が制作し、NNNドキュメント'16で放送された「奥底の悲しみ〜〜戦後70年、引揚げ者の記憶〜」について、山めゆ・日学術振興会特別研究員が次のような告発を行っています。 日学術振興会特別研究員の山めゆと申します。山口放送制作「奥底の悲しみ」において私の論文の知見があたかもこの作品のオリジナルな発見であるかのように表現されたことから、今後のクレジット表示等を求めて山口放送とディレクターの佐々木聰氏に対し申入れを行いました。 (http://okusokomondai.blogspot.jp/2017/11/2013coegcoepdf-httpci.html) 実は今年の8月に放送された NHK ETV特集の「告白〜満蒙開拓団の女たち〜」についても、ノンフィクション・ライターの平井美帆氏が同じような告発をウェブサイトで行っていました。もっとも黒川開拓団については社会理論・動態研

    テレビ局による先行研究・調査の“横領”疑惑 - Apeman’s diary
  • 現在の知識を過去に持ち込む否定論 - Apeman’s diary

    南京事件否定論者が敗残兵の殺害を正当化する際に持ち出す論拠に、「見逃せばまた戦線に復帰してくるから」というものがあります。南京攻略戦が国際法的には戦争でもなく、かつ「居留法人保護」等の名目で正当化できる余地のある軍事行動でもない、ひたすら意味不明の殺人・破壊行為だった……という点に目をつむるなら、もっともらしく見えなくもない主張です。優勢にある側が勢いに乗って敗走する敵を殺すという現象は、歴史的にもしばしば起きてきたことですし。 しかし、いまの私たちは日中戦争が南京占領後も続き泥沼化したことを知っていますが、当時の日軍は上から下まで「南京を占領すれば蒋介石は土下座してくる!」という意識に染まっていました(中国の抗戦意欲を正しく評価していた一部の人間を除いて)。つまり「また戦線に復帰してくる」の「また」など日軍の意識にはなかったはずなのです。 国民党政府の降伏を予期していたにもかかわらず

    現在の知識を過去に持ち込む否定論 - Apeman’s diary
  • 『資源の戦争』 - Apeman’s diary

    ある日あなたの家――農家であったと仮定しよう――に突然外国人がやってきて、「今日からもうサトウキビは植えつけなくてもいい」「ゴムのタッピング(樹液採集)もしなくていい」「若い衆は、こんなところで農業をやっていないで、○○の飛行場建設現場で働けばもっといいカネになるぞ」とか、「この稲は収量が悪いからこの新しい品種に植え替えて、せいぜい増産するように」などと命令口調で言い、勝手に家計の経済活動を変えてしまうとしたら、あなたはどうするだろう。その外国人の言い分は「もうお前たちを圧迫していた悪徳地主は追い払った。これからは我々が、お前たちが幸せになれるよう指導してやる。悪いようにはしないからついてこい」ということなのだが、それでも「そんなに突然、何の権利があって……」と誰もが戸惑うだろう。あなたたちの土地や資源に対して何の法的権利ももたないはずの外国人が、自分たちの都合でかき回してそのような要求を

    『資源の戦争』 - Apeman’s diary
  • 板倉由明が「適性派(ママ)」じゃまずいでしょう、山本さん(追記あり) - Apeman’s diary

    http://homepage3.nifty.com/hirorin/nankin01.htm http://homepage3.nifty.com/hirorin/nankin00.htm 「適性」ってのは「適正」のことなんでしょうね。 「おすすめ南京」として『25歳が読む「南京事件」 事件の究明と論争史』(稲垣大紀、中央公論事業出版)を挙げているのにちょっと驚愕してしまい、こりゃあ『25歳が読む「南京事件」』をきっちり読んだうえで(立ち読みした段階でスルー決定していたので)改めてとりあげる必要があるなと思ったので、とりあえず暫定版。 最初にちょっと回り道。南京事件のようにスケールが大きく、しかも発生してからしばらく組織的な調査が行われなかった場合、犠牲者数推定に関してばらつきが出るのは必然だということは何度も書いてきた。別の言い方をすると、犠牲者数推定に関しては「およそ否定しがたい数

    板倉由明が「適性派(ママ)」じゃまずいでしょう、山本さん(追記あり) - Apeman’s diary