トランスの映画の災難、再び こういう心情にはなりたくない…。でもまたこの状況がやってきてしまった…。 何かってそれは…物議を醸すトランスジェンダーの表象を有する映画が大々的に登場してしまったということです。 世界であれば2015年の『リリーのすべて』、日本であれば2020年の『ミッドナイトスワン』のときもそうでした。これら2作はシスジェンダーの俳優が反対の性別を演じたことでトランスジェンダーのキャラクターが華麗な異性装を試される機会としてしか消費されず、同時に現実には大きな偏見を残すという問題が発生。そのたびに当事者は言葉にできない傷を増やし、表象の専門家はそれがいかに問題なのか解説する必要が生じ、不均衡な労力とストレスを蓄積する日々がしばらく続いたのでした。 前向きに考えれば、それら“問題あり”な映画の反省は活かされ、今や世界や日本でも当事者起用の(もしくはシスジェンダー俳優でも反対の性
