伝わるメールの書き方 メールによるコミュニケーションは現在,仕事のほぼすべての場面で頻繁に使用されています.日常の研究室内や研究者間での共同研究者との仕事の打ち合わせ,投稿論文に関してのジャーナルのエディターとのやり取りや,研究費に関してプログラムオフィサーとの交渉,そしてすぐ隣のデスクの同僚や先輩・上司に対しての日々のちょっとしたお願いや質問までメールで行われることも珍しくありません. このようにコミュニケーションの手段の第1選択としてメールが使われる理由は,簡易性,便利さ,コストの低さに加え,敷居の低さが挙げられます.原理的には相手のアドレスさえ知っていれば,自分の言いたいことをメールに書き,相手の都合にお構いなくいつでも送りつけることができるのです.しかし,あなたのメールが相手のメールボックスに届いたとしても,受け取り手にそのメールが読まれ,そしてあなたの言いたいことが伝わるとは限り