タグ

ブックマーク / www.afpbb.com (82)

  • 原子力、次なる「化石」燃料か

    米フロリダ州ホームステッドのターキーポイント原子力発電所(2017年5月18日撮影)。(c)AFP/RHONA WISE 【6月15日 AFP】米フロリダ(Florida)州最大の発電所「ターキーポイント(Turkey Point)」の外にある灰色の恐竜像は、廃炉となった火力発電用ボイラー2基を象徴するためのものだが、それはまた、増大するコストで崩壊しつつある原子力産業をも表していると見ることができる。 約10年前、ターキーポイントは米国最大級の原子力発電所となること目指していた。所有する電力会社フロリダ・パワー・アンド・ライト(FPL)は、エネルギー源の多様化を維持し、爆発的な増加が予想される州人口への電力供給のために原子力発電の増強が必要だと訴え、そして原子力がクリーンなエネルギーであると大々的に宣伝した。 だが現在、この発電所ではわずか3基が稼働しているのみだ。1970年代に建設され

    原子力、次なる「化石」燃料か
  • フランスで「バター危機」勃発 90%超値上がり、パン店が悲鳴

    仏パリのカフェで皿に載せられたクロワッサン。Photo12提供(撮影日不明)。(c)Photo12/Gilles Targat 【6月14日 AFP】このままではクロワッサンが店頭から消えてしまう──。フランスのパン製造業者らは13日、バターの価格が年初から90%超跳ね上がり、利幅が縮まって業界全体が脅かされていると訴えた。バター価格の急騰は原料である牛乳の生産量がフランスを中心に欧州で落ち込む一方、国内外で需要が高まっていることが原因とみられる。 パンや菓子の製造業者が加盟する地元業界団体のファビアン・カスタニエール(Fabien Castanier)会長によると、バターの価格は今年に入ってから5月までに92%も上昇した。フランスでは多くのペストリー(パン菓子)で原材料の4分の1をバターが占める。 カスタニエール氏は、バター価格の上昇は業界にとって「耐えきれない経済的圧力」になっていると

    フランスで「バター危機」勃発 90%超値上がり、パン店が悲鳴
  • 都市部の気温、2100年までに8度上昇の恐れ 研究

    仏東部ストラスブールの公園で水遊びをする子どもたち(2013年8月1日撮影、資料写真)。(c)AFP/PATRICK HERTZOG 【5月30日 AFP】地球温暖化とヒートアイランド(都市高温化)現象の二重の打撃に直面することで、世界の一部の都市では2100年までに気温が8度程度上昇する可能性があるとする研究結果が29日、発表された。 このような気温の急上昇は、都市住民の健康に悲惨な影響を及ぼし、企業や産業から利用可能な労働力を奪うとともに、水などのすでに逼迫(ひっぱく)した状態にある天然資源に圧力をかける恐れもある。 今回の予測は、地球温暖化の原因となる温室効果ガスの排出量が21世紀末まで上昇を続けると仮定した最悪事態のシナリオに基づくものだ。 英科学誌ネイチャー・クライメート・チェンジ(Nature Climate Change)に掲載された研究論文によると、このシナリオの下では、人

    都市部の気温、2100年までに8度上昇の恐れ 研究
  • 医療用植物は世界に2万8000種超、大半が未活用 英王立植物園

    英ロンドン・キュー王立植物園の研究所で冷凍保存されているDNAサンプルを取り出す研究者(2016年5月9日撮影、資料写真)。(c)AFP/DANIEL LEAL-OLIVAS 【5月18日 AFP】医療に利用できる植物は全世界に2万8000種以上存在するが、規制当局によって文書化されていないため、その健康効果の大半は活用されていないとする調査結果が18日、発表された。 英ロンドン(London)のキュー王立植物園(Royal Botanic Gardens, Kew)は、最新の年次報告書「State of the World's Plants)」の中で、医療に活用できる2万8187種の植物を特定。これでもまだ「かなり控えめな数」かもしれないと述べている。 調査結果によると、過去1年間に発見された新種の植物の中には、パーキンソン病の治療に利用されるツル植物9種も含まれているという。 世界的に

    医療用植物は世界に2万8000種超、大半が未活用 英王立植物園
  • 19世紀初頭に絶滅したオオカミ、2世紀ぶりに発見 デンマーク

    ドイツ東部の野生動物公園にいるオオカミ(2014年2月24日撮影、資料写真)。(c)AFP/DPA/ PATRICK PLEUL 【5月5日 AFP】雌1頭を含む少なくとも5頭のオオカミが2世紀ぶりにデンマークに戻ってきたと、DNAを入手した動物学者が4日に明かした。 オオカミはドイツからデンマーク西部の同国で最も人口が少ない農業地帯に移ってきた。オーフス大学(Aarhus University)の科学者、ピーター・スンデ(Peter Sunde)氏は、見つかったオオカミは群れから追い出され自分たちの新しい狩り場を探していた若い個体群とみられ、500キロ以上歩いて来たに違いないと話す。 科学者らはオオカミの排せつ物から雄4頭と雌1頭の計5頭の遺伝情報を取り出した。実際にはもっと多くのオオカミがいる可能性もある。 スンデ氏は、研究者たちは2012年から、オオカミがデンマークに入ってきているの

    19世紀初頭に絶滅したオオカミ、2世紀ぶりに発見 デンマーク
  • ワイン生産に最も過酷な場所、世界5位に長野県 調査

    アルゼンチン・メンドサ州のワイン醸造場のブドウ園(2013年1月23日撮影)。(c)AFP/DANIEL GARCIA 【4月27日 AFP】ワインの製造は、生産地の多くでは霜やひょう、干ばつ、山火事などへの対処を迫られる大変な作業だが、世界一その苦労が大きいのはアルゼンチンのメンドサ(Mendoza)州、5位は日の長野県とする調査結果が26日、発表された。 「グローバル・ワイン・リスク指数(Global Wine Risk Index)」は、地球物理学者や地球科学者、気象学者、経済学者らが自然災害によるワイン産業の損失データを1900年までさかのぼって調査し、まとめたもの。131か国、11万か所のワイン醸造所を対象としている。 グローバル・ワイン・リスク指数の編集に協力したドイツ・カールスルーエ技術研究所(KIT)のジェームズ・ダニエル(James Daniell)氏は、「地震やひょう

    ワイン生産に最も過酷な場所、世界5位に長野県 調査
  • 西欧のファイアサラマンダー、真菌感染で絶滅の危機 研究

    欧州で激減しているファイアサラマンダー(撮影日不明、2013年9月2日提供)。(c)AFP/IMPERIAL COLLEGE LONDON/FRANK PASMANS 【4月21日 AFP】欧州に生息する両生類で、以前より種の存続が危ぶまれていたサラマンダーが、新たな病原性真菌によって個体群消滅の危機に追い込まれているとの新たな研究結果が発表された。この菌は、広範な生物多様性を脅かしているという。 19日の英科学誌ネイチャー(Nature)に発表された研究論文によると、西欧のファイアサラマンダーはこの非常に感染力が高い病原菌に対抗するための免疫反応を持たないため、少量の菌でも同地域の個体が全滅する可能性があるという。 論文の主執筆者で、ベルギー・ゲント大学(Ghent University)のアン・マルテル(An Martel)教授は「この菌は、破滅的な事態をもたらす」と語る。「結果として

    西欧のファイアサラマンダー、真菌感染で絶滅の危機 研究
  • 世界の樹木種を初調査、9600種が絶滅危機

    ブラジル北部パラ州を流れるシングー川沿いの木々(2013年8月7日撮影)。(c)AFP/YASUYOSHI CHIBA 【4月6日 AFP】地球規模の樹木種データベースが5日、公開され、現存する計6万65種の樹木種が確認された他、絶滅の危機に直面している9600種についても明らかになった。 英ロンドン(London)に拠を置く植物園自然保護国際機構(BGCI)によると、世界で最も多様な樹木個体群が存在する国はブラジルで、8715種が確認されたという。また、その国にしか存在しない固有種も4333種に上り、世界最多だった。 樹木種全体の58%は単一国固有種。マダガスカルの固有種は2991種、オーストラリアでは2584種だった。 樹木種がブラジルの次に多いのはコロンビアで5776種。これにインドネシアの5142種が続いた。 世界各地にある約2500の植物園を代表する組織のBGCIは、今回の樹木

    世界の樹木種を初調査、9600種が絶滅危機
  • トランプ政権、火力発電所のCO2規制を撤廃へ 28日に大統領令

    米カリフォルニア州サンディエゴで、気候変動に反対する集会の最中に声を上げる参加者(2017年2月21日撮影)。(c)AFP/Sandy Huffaker 【3月27日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は28日、バラク・オバマ(Barack Obama)前政権が火力発電所からの温室効果ガスの排出を制限するために導入した政策を撤廃する大統領令に署名する。スコット・プルイット(Scott Pruitt)環境保護局(EPA)長官が明らかにした。 米ABCテレビの日曜報道番組「ディス・ウイーク(This Week)」に出演したプルイット長官は、オバマ氏が2015年に打ち出した、既存の火力発電所からの二酸化炭素(CO2)排出を規制する「クリ-ン・パワー・プラン(Clean Power Plan)」を撤回すれば石炭業界の雇用が回復するはずだと述べた。 プルイット氏は「前政権

    トランプ政権、火力発電所のCO2規制を撤廃へ 28日に大統領令
  • 恐竜の進化史書き換えか 「革命的」新系統樹、英チームが発表

    ティラノサウルス類の骨格標を見る人。モンゴルの首都ウランバートルの博物館で(2016年7月2日撮影、資料写真)。(c)AFP/Johannes EISELE 【3月23日 AFP】恐竜は130年もの間、その複雑な系統樹の最初の分岐点として「鳥盤類」と「竜盤類」の2大グループに分類されてきた。だが、教科書や古生物学界で疑いようのない事実として説明されてきたこの系統樹を覆す可能性のある「革命的」論文が22日、英科学誌ネイチャー(Nature)に発表された。 論文の共著者、英ロンドン(London)自然史博物館(Natural History Museum)のポール・バレット(Paul Barrett)氏は「われわれの研究は130年にわたる定説を覆すものだ」と語った。 研究チームが原始的な恐竜の特徴を詳細に分析した結果、竜盤類に分類されるティラノサウルス・レックス(T・レックス)と、鳥盤類に属

    恐竜の進化史書き換えか 「革命的」新系統樹、英チームが発表
  • ニュージーランドは未知の大陸「ジーランディア」の一部 研究

    南太平洋の海面下にあると主張される大陸「ジーランディア」の範囲を示した図。(c)AFP/Gal ROMA 【2月17日 AFP】ニュージーランドは、その大半が南太平洋(South Pacific)の海面下にある「ジーランディア(Zealandia)」大陸の一部として認識されるべきとする研究結果が17日、発表された。 研究者らによると、「ジーランディア」は地質学上、独立しており、標高や地質、地殻、領域などの条件が他の大陸に適用されている全ての基準を満たしている。 米地質学会「ジオロジカル・ソサエティー・オブ・アメリカ(Geological Society of America)」が発行する学術誌「GSAトゥデイ(GSA Today)」に掲載された論文によると「ジーランディア」の面積は500万平方キロで、全体の94%は海面下にある。 また論文は、ニュージーランドの北島(North Island

    ニュージーランドは未知の大陸「ジーランディア」の一部 研究
  • 原始爬虫類の腹に胎児 「進化史書き換える」化石、中国で発見

    魚を捕する妊娠中の原始爬虫類ディノケファロサウルスの想像図。ネイチャー誌提供(2017年2月9日提供)。(c)AFP/NATURE/DINGHUA YANG/JUN LIU/HEFEI UNIVERSITY OF TECHNOLOGY 【2月15日 AFP】2億4500万年前に生息していた非常に首の長い海生爬虫(はちゅう)類が、卵生ではなく胎生だったことを示す化石を発見したとする論文が14日、英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズ(Nature Communications)に発表された。恐竜や鳥類、ワニを含む主竜形類の仲間で胎生が確認された唯一の種だという。 中国南西部の雲南(Yunnan)省で見つかった雌のディノケファロサウルスの化石を調査した研究チームは、腹部に胎児の化石を発見した。論文の共同執筆者、中国・合肥工業大学(Hefei University of Technology

    原始爬虫類の腹に胎児 「進化史書き換える」化石、中国で発見
  • 大幅な海面上昇すでに進行中か? 過去の温暖化研究が示唆

    気候変動と運河開通による海面上昇で壊滅したセネガル北部サンルイ近郊の集落の跡(2013年5月7日撮影、資料写真)。(c)AFP/SEYLLOU 【1月20日 AFP】地球の気候の自然変動パターンの詳細な分析から、海水面の大幅な上昇が進んでいる可能性を示す「懸念すべき」兆候を発見したとの研究結果が19日、発表された。 米科学誌サイエンス(Science)に発表された研究成果は、地球で発生した最後の温暖期の間に当たる約12万5000年前の海面温度が、現在と酷似していることを示している。だが、科学者らを懸念させているのは、当時の海水面が現在より6~9メートル高い位置にあったことだ。 米オレゴン州立大学(Oregon State University)などの研究チームが主導した研究論文は「これは懸念すべき傾向だ」と指摘し「総合してこれらの結果は、現代の温暖化に対して海洋が将来的にどのような反応を示

    大幅な海面上昇すでに進行中か? 過去の温暖化研究が示唆
  • 非鳥類型恐竜の長いふ化期間、大量絶滅の一因か

    中国南部広東省の建設現場で発見された恐竜の卵の化石(2015年4月19日撮影、資料写真)。(c)AFP 【1月4日 AFP】非鳥類型恐竜の卵のふ化には3~6か月もの期間がかかり、この長いふ化期間が、6500万年前に起きた恐竜の大量絶滅の謎解明の一助となる可能性があるとする新たな研究論文が2日、発表された。 米科学アカデミー紀要(PNAS)に掲載された論文によると、非鳥類型恐竜のふ化は爬虫類のそれと似ており、ふ化期間が長いことは、繁殖が速い他の動物との競争で恐竜に不利な影響を及ぼした可能性があるという。 これまで多くの研究者らは恐竜のふ化期間を非鳥類型、鳥類型ともに現生鳥類と類似すると考えていた。鳥類のふ化期間は11~85日の間だ。 今回の研究では高解像度の顕微鏡を用い、希少な保存状態の良い化石化した非鳥類型恐竜の胚2つの歯の成長線を観察し、2つの胚が死んだ時期を調べた。その結果、それぞれ3

    非鳥類型恐竜の長いふ化期間、大量絶滅の一因か
  • アイスランド経済の柱、観光業 国民の思いは複雑

    アイスランド南部にある滝、セリャラントスフォス(2016年1月13日撮影)。(c)AFP/Halldor KOLBEINS 【1月2日 AFP】北極(Arctic)の風が吹き付ける氷と溶岩の島、アイスランドの手付かずの印象的な風景を目当てにますます多くの観光客が同島を訪れるようになっているが、その全員が島の脆弱(ぜいじゃく)な生態系を尊重しているわけではない。 2015年に同国を訪れた観光客は130万人。2016年はさらに増加し、推計180万人に達したとみられる。 同国では2000年代後半の金融危機以降、観光業が経済の柱となっており、2015年には国内総生産(GDP)の7%を占めた。 アイスランド観光業協会(SAF)の会長によると、一般的にアイスランド人は1、2年前ほど観光業に対して肯定的でない半面、観光業が経済破綻からの回復に貢献してきたことを認めているという。 首都レイキャビク(Rey

    アイスランド経済の柱、観光業 国民の思いは複雑
  • 植物を育てるアリ、フィジーで発見 研究

    パナマ・エレーラ県の農場で播種する人(2015年11月25日、文とは関係ありません)。(c)AFP/RODRIGO ARANGUA 【11月22日 AFP】太平洋の島国フィジーで、植物の種を植えて施肥をする、いわば「ミニチュア農場主」のようなアリが発見された。研究論文が21日、発表された。アリが「育てる」植物は6種類以上に上るとみられるという。 英科学誌「ネイチャー・プランツ(Nature Plants)」に論文を発表した独ミュンヘン大学(University of Munich)の研究チームによると、アリが用の菌類を育てることはこれまでの研究で観察されていたが、植物を栽培することを示したのは、今回の研究が初めてだという。 「Philidris nagasau」という学名で知られるこのアリは、アカネ科スクアメラリア(Squamellaria)属の植物6種類の種を採集し、木の割れ目を見つ

    植物を育てるアリ、フィジーで発見 研究
  • スウェーデン中銀、電子通貨発行を検討 現金の使用減る

    スウェーデンの首都ストックホルムで銀行の現金自動預払機(ATM)を使用する女性(2011年8月29日撮影、資料写真)。(c)AFP/SCANPIX/JESSICA GOW 【11月17日 AFP】スウェーデンの中央銀行リクスバンク(Riksbank)は独自の電子通貨「イー・クローネ」を2年以内に発行することを検討していると、複数の関係者が16日に語った。 世界最古の中央銀行であるリクスバンクのセシリア・スキングスレー(Cecilia Skingsley)副総裁は首都ストックホルム(Stockholm)で行ったスピーチで、「リクスバンクは現金を発行するのと同じやり方で電子的な決済手段を発行すべきだろうか」と語った。 ただ技術面や法律上の問題を解決する必要があり、リクスバンクが中央銀行として世界で初めて電子通貨を発行するかどうかは不透明だ。スキングスレー氏も、「電子通貨の発行は一見すると簡単そ

    スウェーデン中銀、電子通貨発行を検討 現金の使用減る
  • ドイツで出生率低下に歯止め、反転上昇

    ドイツ東部ドレスデン市街を歩く家族の影(2013年10月27日撮影)。(c)AFP/DPA/MATTHIAS HIEKEL 【9月24日 AFP】ドイツで30年以上にわたって続いてきた出生率の低下に歯止めがかかり、上昇に転じた。ドイツ連邦人口研究所(Federal Institute for Population Research)が23日、明らかにした。 欧州最大の経済大国ドイツ出生率はこの35年間、低下し続けてきたが、同研究所のマルティン・ブジャード(Martin Bujard)氏は「出生率の低下に歯止めがかかった」と述べた。 同研究所によると、1968年生まれの女性の合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産む子供の数)は1.49という低い値だが、その後の年に生まれた女性の出生率は上がり、1973年生まれの女性では1.56となっている。 しかし、ドイツの合計特殊出生率は好転したとはいえ、

    ドイツで出生率低下に歯止め、反転上昇
  • 4億年前の酸素急増、「コケ」が供給源か 研究

    仏・パリのEDF財団に展示された「コケのテーブル」。光合成による再生可能エネルギーの可能性を示したアート作品(2013年4月25日撮影、資料写真)。(c)AFP/JOEL SAGET 【8月16日 AFP】動物や人間の繁栄を支えるのに十分な量の酸素を地球にもたらしたのは何かという謎は長年にわたり科学者らの頭を悩ませてきたが、この答えを「コケ」に見つけたとする新説が15日、発表された。 米科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences、PNAS)に発表された研究論文によると、地球に初の安定した酸素の供給源をもたらし、知的生命体の繁栄を可能にしたのは、約4億7000万年前に始まったコケの増殖だったという。 論文の共同執筆者で、英エクセター大学(University of Exeter)のティム・レントン(Tim Lenton)

    4億年前の酸素急増、「コケ」が供給源か 研究
  • 「火星の土」で作物栽培、食べても安全 オランダ研究

    オランダのワーヘニンゲン大学で、火星や月の土に似せた土で植物を育てる研究者(2016年5月6日提供、資料写真)。(c)AFP/UNIVERSITY OF WAGENINGEN/JOEP FRISSEL 【6月24日 AFP】オランダの科学者らは23日、火星の土壌を想定した土で育てた野菜と穀物4種について、べても安全であることが分かったと明らかにした。 オランダのワーヘニンゲン大学(Wageningen University)の研究チームによると、この土で育ったラディッシュ、エンドウ豆、ライ麦、トマトのどれからも「危険なレベル」での重金属は検出されなかった。 それでも、火星の土に高いレベルで存在するカドミウムや銅、鉛など重金属が植物に吸収されることの詳細については、まだ不明な点も残るという。 米航空宇宙局(NASA)が火星を想定して開発した土を使い、同大学は2013年から10種類の作物を育

    「火星の土」で作物栽培、食べても安全 オランダ研究