(CNN) スイスの右派与党・スイス国民党が禁止を求めている、イスラム教寺院モスクに付随する細い尖塔(せんとう)「ミナレット」建設に関し、最大都市チューリヒが建設反対を訴えるポスターの掲示を認めた。このポスターはバーゼルやローザンヌなどでは、「人種差別的」として、掲示が禁止されている。 スイスでは11月29日、ミナレットの建設是非に関する国民投票が実施される。国民党は、ミナレットがスイス憲法の精神に反するものだと主張。反対運動に向け、スイス国旗の上に黒い尖塔が立ち並び、黒いベールをかぶった女性が視線を投げかけるデザインのポスターを作成している。 このデザインをバーゼルとローザンヌは「人種差別的」と判断、掲示を許可しなかった。しかし、チューリヒは「表現の自由」という観点から許可。「掲示を許可しなければ、余計にこの問題が注目を集めることになる」と述べている。 ミナレット建設については、スイス国