アメリカのアーミテージ元国務副長官は、日中の対立が深まっている沖縄県の尖閣諸島の問題について、NHKのインタビューに答え、「日中間で衝突が起きれば、同盟国・日本の安全だけでなく、中国との重要な関係も損なわれることになる」と述べ、日米安全保障条約に基づいて、アメリカが軍事的な介入を迫られるような事態は、何としても避けたいという考えを強調しました。 知日派で、外交・安全保障の専門家として知られるアーミテージ氏は、共和党政権の下、国防次官補や国務副長官を歴任し、東アジアを巡る問題で今も大きな影響力を持っています。 インタビューでアーミテージ氏は、アメリカが尖閣諸島の領有権について、中立の立場を示している背景について、「1972年にアメリカが日本に沖縄を返還した際、中国と台湾からの強い働きかけで、尖閣諸島の領有権について、あえて一方の立場を取らなかった。よってアメリカから見れば、尖閣諸島の領有権は