今期で引退する自民の岩永峯一衆院議員(67)=滋賀4区、元農相=の後継として、次期衆院選に立候補を予定していた三男裕貴氏(35)が15日、出馬断念を発表した。岩永議員側が、宗教法人「神慈秀明会(しんじしゅうめいかい)」(本部・滋賀県甲賀市)から受け取った計6000万円を政治資金収支報告書に寄付として記載していなかった問題が発覚し、選挙戦に支障が出ると判断したためという。 裕貴氏は同日、自民県連に第4選挙区支部長の辞任届を提出し、了承された。県連は20日に役員会を開き、別の候補者擁立について協議する。 裕貴氏は昨年10月に立候補を表明。しかし、岩永議員の政治資金収支報告書問題が発覚し、県連内部でも出馬を批判する声が上がっていた。【南文枝】