なんと、あろうことか菅直人首相は自民党の公約である消費増税10%を参考にして増税を検討していくという。 なんで自民党が作った案に寄りかからなくちゃならないの? 素朴に思うことだが、まあそんなことはどうでもいい。 それよりも問題なのは、民主党も消費増税を公言することによって、マスコミをふくめた仮想世論(決して現実に即した世論ではない)が、消費増税の大合唱になってしまったことだ。 消費増税がなぜ良くないかについては、散々いろいろなところで述べられているように、逆進性が強いという点にある。 つまり金持ちよりも、所得が低い人ほど負担が大きくなるということだ。 消費税は一律にかかるものなので、累進も逆心もないように思われるが、それは収入から消費にまわす率(消費性向)が一定の場合のみに言えることで、実際には高収入の人はそれほど金を使わずに貯蓄にまわす率が高くなるので、消費性向は高収入な人ほど下がる。