豪雨などで山が深部の地盤から崩落する大規模な土砂災害・深層崩壊が1868年以降、少なくとも122件発生していたことが国土交通省の調査で分かった。国交省は気候変動との関連など調査を続け、警戒・避難対策強化につなげる方針。 深層崩壊は、山肌から50センチ~2メートル程度の表土層が崩壊する表層崩壊と比べて発生頻度は少ないが、風化した山の岩盤ごと崩れ落ちるため土砂が大量になることが多く、大規模災害になる確率が高い。 国交省によると、122件は豪雨と雪解けが原因で土砂量10万立方メートル以上。国土の総面積から平均発生回数を算出(1000平方キロメートル当たり0.3回)し、これと比べて過去の発生回数が▽5倍以上を「特に高い」▽1倍以上5倍未満を「高い」▽0.1倍以上1倍未満を「低い」▽0.1倍未満を「特に低い」--と危険度の地域を4段階に分類した。 「特に高い」の地域が多かったのは長野県の48%で、宮