◆温暖化・乱獲・中国違法操業の“海3災” 近海漁場が荒れているのは“海3災”のためだ。▼違法乱獲▼中国漁船の違法操業▼温暖化--による海の環境の変化がその3災だ。タラは00年以降、東海(トンヘ、日本海)で事実上、姿を消した。原因は水温の上昇にある。 国立水産科学院によると、韓国周辺海域の平均水温はこの41年間で1.31度ほど上がった。季節別に夏季は0.77度、冬季は1.31度上昇している。これは世界平均の3倍水準。このため冷たい水中で生息するタラは国内では見るのが難しくなった。韓国の食卓で見るタラはほとんどが日本・ロシア産だ。さらに日本の原発事故後、日本産タラは輸入量が急減した。 済州道沖のタチウオも09年以降、大きく減っている。済州西帰浦水産協同組合のカン・ジョンジン常務は「以前は20日間で満船になって帰ってきたが、今は40日間操業しても以前の10分の1にもならない」と伝えた。カン常務は