北海道漁業協同組合連合会(北海道ぎょれん)は、道内の漁協が出資して昭和24年に設立。販売・購買・指導事業を中心として、道産水産物の安定供給の中心的な役割を担い、現在の総取扱高は3300億円を超える。 近年のトラック運送業界での行政処分基準の強化やドライバー不足などの影響で、道内での長距離輸送が難しくなっている中、北海道では昨年、水揚げした商品の輸送力が不足する状況が発生した。この結果、「トラックが確保できず、道内の別の地域や東北地方に水揚げが流れた」という漁協や、「トラックが足りないので、これまで考えられなかった水産物と農産品の混載を検討する」といった漁協が出始めている。今後、道内の水産物輸送の難しさは、構造的な問題として水産関係者を悩ますことになりそうだ。 北海道ぎょれんの工藤しのぶ営業企画部長代理は「水産物は水揚げしてから、あっというまに鮮度落ちしてしまい、運べなければ商品にならない。