カンボジアの首都プノンペンで開催中の国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会は23日、高麗王朝(918~1392年)の首都だった北朝鮮の開城の遺跡地区を世界文化遺産に登録することを決めた。 北朝鮮の世界遺産は、平壌近郊の高句麗古墳群が2004年に登録されて以来、2番目。ユネスコ諮問機関の国際記念物遺跡会議(イコモス)が登録を勧告していた。 登録決定を受け、関係者が議場で「全ての朝鮮民族にとって大きな誇りだ」と演説。別の関係者は国旗を掲げ、「マンセー(万歳)」と喜ぶ声も響いた。 登録が決まった遺跡地区には王宮跡や城壁、高麗時代の史跡「善竹橋」などがある。イコモスは「高麗王朝が仏教から儒教に移行する時期の文化的、精神的、政治的な価値を内包している」と評価した。(共同)