貧乏人に足りないもの―『貧乏人の経済学』 - 事務屋稼業

バナジー＝デュフロ『貧乏人の経済学』はとてもおもしろい本だ。ネットにはすでにすぐれた書評がいくつも出ているし、例によって訳者解説が充実しているので、ここでは個人的に目を引いた箇所を紹介させていただく。 「第9章 起業家たちは気乗り薄」で、著者たちはこう言う。マイクロファイナンスは途上国の貧乏人の生活向上にまちがいなく役立つものだけれど、それを主唱する人々が喧伝するほどには劇的な成果をあげるものではない。マイクロファイナンスは決して貧困撲滅のための「銀の銃弾」ではないという（だからダメだ、と言っているわけではないことに注意）。 それはなぜか、という謎解き自体もおもしろいのだけれど、ちょっと割愛する。結論部分からポイントのみ引用するので、詳細はぜひ本文にあたっていただきたい。 貧乏人の事業はしばしば、特定の起業衝動の反映というよりは、もっと通常の雇用機会がないときに、仕事を買うための手段でしか

[haruhiwai18]

"所得そのものだけでなく、毎月所得があるという認識から人々が得る、未来に対する…感覚"　→孟子曰く「恒産無ければ、因って恒心無し」／更に、「罪に陥るに及んで、然る後従って之を刑す。是れ民を罔するなり」

[FTTH]

エントリ内容（というか元ネタの本）自体は示唆に富んでいるが、それはそれとして「貧乏人に足りないもの」は即答で金だろうｗ

[guldeen]

俺の持論である『雇用対策は社会の治安対策の一環』という説の正しさを、補強する論。

[filinion]

「将来は安定している」という安心感が重要、ということ。／たとえ雇用の流動性が増しても、「次の職はきっと見つかるし、それまで政府が面倒を見てくれる」という安心感があればいいんだけど、現実は違うしな…。

[yoko-hirom]

記事から分かったこと。１．日本は貧乏国。親の公務員志向が強いから。２．経済的に不安定では未来につながる新事業は現れない。貧乏な自営業だけ。３．解雇規制の緩和で貧困は解決しない。安定した職を増やすこと。

[myogab]

バブル以降日本の雇用改革は、競争を強いて、安定が欲しければ勝ち取れ！とやって来たからな。リストラ不安で煽って滑り台社会を放置してれば、長期的視野を持てる者はそりゃ減るよね。貧乏人を増やしたければ…。

[Cru]

今じゃ役所も非正規雇用だが

[sabro]

総中流時代で安定した給与を得てた世代が、将来のことを考える余裕がありすぎて貯金をため込み、経済が不活性化してるのが今？

[ahmok]

社会問題ついて、発言者が安定した雇用を持っているかどうかで判断すると、ポジショントークが見えてきて面白いかもしれない

[cybo]

長く不況が続くと、景気が良かった頃の公務員への視線とか忘れちゃうよね。 // ボトムアップ的な「貧乏人の経済学」と好対照な「資本主義が嫌いな人のための経済学」もお薦め。タイトルがアレだけど半分は右派批判。

[takahiro_kihara]

図書館にあったけど、貸し出し中orz

[moftpit]

収入が不安定で、先々の事まで考えられない。そういう状況が貧乏と。

[shino-katsuragi]

安定した予測可能な所得「よい仕事のおかげで子供たちが才能を最大限に発揮できる環境で育つのであれば、仕事の絶対数を多少犠牲にしても、よい仕事を多目につくる価値はあるかもしれません。」

[SasakiTakahiro]

未来があるのだという発想こそが、貧乏な人と中流階級との差なのかも。

[t-saku31]

いやー、今からは正社員という身分は存在意義がないからなくなっていくと思うよ～、ってことは安定的な収入が約束されているのは、かなりまれだと思うんだが

[K-Ono]

図書館に入ったら読む（貧乏人）

[shibusashi]

転職社会というイメージのアメリカや、セーフティネットがしっかりしてるイメージのヨーロッパなんかでは、公務員とはどういう位置づけなんだろ

[goinger]

まあ読んどけと

[kinghuradance]

世界中の貧乏な人に対するアンケートで「お子さんたちの将来にどのような希望を持っていますか？」という質問をしたところ、貧乏人のいちばんありがちな夢というのは、子供に公務員になって欲しいというものだった。

[heyacho]

大変興味深い話。ただし、引用のほうが多すぎｗｗ

[walwal]

安定した雇用を生むためには、まずは安定した経済成長が必要。というわけで、政府に対してまずは安定成長を目指して欲しいと思ったり。

[t___s]

読んでみよう。

[kawango]

おもしろそう。

[totuka]

なるほど RT @takumi_kb: “貧乏人に足りないもの―『貧乏人の経済学』 - 事務屋稼業”

[masato611]

人が長期的な見方をできるようになるためには、安定性の感覚が必要なのかもしれないのです。将来の生活の質が大して改善しないと思っている人は、挑戦をやめてしまうので現状から抜け出せないのだ、ということは考え

[ast15]

読みたい。BOPビジネスの根本的な目的を安定した雇用に設定すべき、と。イメージとしてはしっくりくるから、あとは具体的な検証があるか、というところかな。

[raitu]

安定雇用は「所得そのものだけでなく、毎月所得があるという認識から人々が得る、未来に対する支配の力を得た感覚」を与えると。それによって初めて生活を改善するための長期的施策を打てるようになるのだと

[yachimon]

""雇用の安定性こそが、中流階級と貧乏な人々との大きなちがい""

[uduki_45]

貧乏な若い世代が世界規模で増えているんだから、希望など持てるはずもなく　結局公務員を増やす＝ハコモノ行政の図式になるんだろうか

[misomico]

将来の予測可能性は希望を持つのに必須。社会的にも、経済的にも、精神的にも。

[matogawa183]

「安定した仕事が必要」と・・・。

[kagamihoge]

世紀末で「今日より明日なんじゃ」という未来志向のおじいさんが即殺されることの裏付けですね

[kiyo_hiko]

「未来があるのだという発想こそが、貧乏な人と中流階級との差なのかもしれません。」