問十二夜空の青を微分せよ街の明りは無視してもよい ある和歌の分析

問十二、夜空の青を微分せよ。街の明りは無視してもよい 川北 天華 概要、構造、構成を分析し結論を述べる。 概要詠人川北天華。当時は進学をめざす高校生。進学は最終目標ではなく過程のひとつだろう。 歌歌全体が試験問題の体裁をとる。 単語と語法は平易。しかしそれらはすべてべつの何かを表象する。示唆により言外を表象するテクニックは掛詞とよばれるが、この歌は全句が掛詞で構成されさらに全体として言外のなにかを表象する。このため通常の和歌の範疇を超え、たぶんに神話的な雰囲気を持つにいたる。 分析配置 テスト 問12光景 夜空の青テスト 微分せよ光景 街のあかりテスト 無視してもよい 物理か地学の問題文をなす歌を助詞などを除去し単語をならべその内容を検討。 内容は上記のとおりテスト、光景に二分され、交互にならんだふたつの要素がリズムを形成している。 リズムとベクトルテスト、光景、ふたつの要素は卑近。受

[zenbu_yokunaru]

恋の歌じゃないか、みたいな考察好きだったな。 https://shiba710.hateblo.jp/entry/2015/09/18/101855

[behuckleberry02]

独りで夜空を見上げていると空が落ちてくるような、自分が空に投げ出されているような錯覚を覚えることがある。空と自分しかないような、空と自分の境目がなくなったような感覚。地上の街の明りは当然無視される。

[REV]

夜空の青を微分すると、『空』の色調の移行則が導出されるのかと思ったが解説を見ると夜空の画像を微分を用いて解析すると星だけを描出できるとのこと。　https://togetter.com/li/874260

[dickbruna]

ビーカーで酒飲むようなむず痒さを感じるんよな。

[kou-qana]

面白かった。分析を読んで、街の明かりと世俗が結びついた。と、なると、中年以降の私としては街の明かりを無視しない、ノイズを計算する科学にもロマンを感じてきた。/あ〜街の灯こそ手垢まみれ車輪の再発明か…

[masabossa]

微分は変化に対して任意時点の値を求める解法なので時間的な解釈も必要。例えばやうやう白くなりゆく山際の時間帯、夜空は漆黒からやうやう青くなりゆくはずで、その変化の一瞬を捉えたいと惜しむ心情が感じとれる。

[crimsonstarroad]

微分せよと言われても何で微分するか（隣接空間なのか、時間なのか等）が書いてないな、とか考えてしまうんだけど、それだとこういう詩は作れないんだよな。定義のある言葉を全く別のところに曖昧に使うのは才能。

[NOV1975]

深く考えなくても味わい深いよね

[aceraceae]

この歌はそもそも作為的すぎる感じがちょっと鼻につくんだよな

[craftone]

すごい

[synonymous]

街明かり「俺を無視するな」

[kotetsu306]

RGBのBで微分することで星だけを目立たせる画像処理手法だそうだ。…を踏まえて「星(目標)だけを見据えよ。街の明り(友人とか)は切り捨ててもよい」という厳しい試練なのかなー、と。それを突きつけられる高3の12月

[SWIMATH2]

十二の解釈が良いな、確かにこれだと十五でも二十でもダメで十二がぴったりハマる感じする

[shinonomen]

素晴らしい分析。目の前のテストと遥か遠くの夜空という究極の二物衝突の歌であるという構造が明解になった。

[mugi-yama]

よくわからん…「テスト」と「光景」って、なんかそういう術語があるの？／「言外に別の意味を示唆する」のは掛詞じゃなくて比喩だろう、とか

[pecorietta]

この歌見るたびに好き

[fraction]

青でなくマイクロ波だったなら超有名な仕事よね

[ko2inte8cu]

分析を　しても真似は　難しい　独創性とは　理外の理なの