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「棕櫚を燃やす」書評 娘と病父「あまさず暮らす」日々|好書好日
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「棕櫚を燃やす」書評 娘と病父「あまさず暮らす」日々|好書好日
「棕櫚を燃やす」 [著]野々井透 2020年春以降、押し売りのごとく、心に踏み込んでくる言葉があっ... 「棕櫚を燃やす」 [著]野々井透 2020年春以降、押し売りのごとく、心に踏み込んでくる言葉があった。それが「大切な命」である。 この言葉を掲げる人たちは、自分こそが命を大切にする方法を知っていると言わんばかりであった。 たくさんの数字・専門用語をちりばめ、「外出をするな」「会食をするな」「あなたの無自覚な行動が大切な誰かの命を奪う」と義憤に燃えていた。 周りには、それに拍手を送り、嬉々(きき)としてその言葉を拡散する人たちがいた。 でも私は、かれらに全く共感できなかった。人が命を全うするとはどういうことか、という繊細で複雑な問いと向き合った痕跡を、かれらの言葉に感じとることが一切できなかったからである。だから私は本書に救われた。 物語では、父が重い病気に罹(かか)ったこと、ひどい副作用のある薬を飲み続けていること、でも病状は悪化し続けていること、余命1年であることが仄(ほの)めかされる。