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第26回 已(や)むを得ず | 漢字の現在(笹原 宏之) | 三省堂 ことばのコラム
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第26回 已(や)むを得ず | 漢字の現在(笹原 宏之) | 三省堂 ことばのコラム
人の世では、自分の考えを、己の意志に反して曲げざるを得ない場面がある。また、考えを曲げることが忍... 人の世では、自分の考えを、己の意志に反して曲げざるを得ない場面がある。また、考えを曲げることが忍びなく、それを取り下げないとしかたのない局面もある。そうした本心に背かざるをえない状況において、私たちは「やむをえず」という表現を用いる。 それを平仮名で「やむおえず」と書く人は、「やむ」と「おえず」から成る語だ、と異分析をした結果かもしれない。また、「ヤモーエズ」というように発音する人があるため、「やもおえず」「やもうえず」などと記す人もいる。 しかし、これは漢字を交えると「已むを得ず」となる決まり文句である。「止むを得ず」という表記を認める辞書もある。そのように書かれるケースは明治初期にも見られ、今でも続々と現れている。このうち、現代における「止むを得ず」という表記の使用は、「已」という字種が常用漢字として認められていないこととも関連するのであろう。それにもかかわらず、学校の古典文法に出てく