餓死、物乞い、スリ…戦争が生み出した「浮浪児」その厳しすぎる生活（石井 光太） @gendai_biz

本当の戦争のはじまり 戦争の犠牲となるのは、いつもか弱き者だ。敗戦後、日本には戦災で両親を失った戦災孤児の数が約12万人にのぼったといわれている。このうち、引き取り手がおらず、路上で身一つで生きなければならなくなった「浮浪児」と呼ばれた子供たちは3万5千人に上ったと推測されている（「朝日年鑑」1947年）。 私は10年来、元浮浪児たちに会い、その体験を記録するという取材を進めてきた。2014年には『浮浪児1945-―戦争が生んだ子供たち―』（新潮文庫）というノンフィクションに、それらの成果をまとめた。 その経験から言えば、実態は3万5千人以上に上るだろう。後に述べるように、浮浪児には戦災孤児以外からなった者もおり、それを合わせると膨大な数に上ったことは想像に難くないからだ。 元浮浪児の一人は、私にこんな言葉を残した。 「日本の終戦記念日は昭和20年8月15日なんだよ。だけど、そこから先が、

[moons]

こういう生活を生き抜いて来た人の回顧から「当時はヤクザや売春婦にも人情があった」というのは、被弾して帰ってきた爆撃機を見て「尾翼やエンジンや操縦席に当たるのは稀だな」と判断するに等しい

[myogab]

政治が自己責任を振りかざし、社会の底上げを怠り続けていれば、戦争を経ずとも似た状況は現出するであろう…。

[nenesan0102]

浮浪児の女児のうちのほとんどが性的虐待されていたという話が衝撃だったな、これ。そういう状況ではどうしてもそうなるもんなんだな、という…。子供だからと守られていること自体がもう奇跡的なのかな。

[blanccasse]

「1945年8月15日は、日本軍の兵士にとっては戦争の終わりだったかもしれない。だが、親を失い、路上に放り出された浮浪児たちにとっては、長い長い苦しみの人生のはじまりだった」

[ericca_u]

“1945年8月15日は、日本軍の兵士にとっては戦争の終わりだったかもしれない。だが、親を失い、路上に放り出された浮浪児たちにとっては、長い長い苦しみの人生のはじまりだった。”

[novak777]

昭和20～30年代の少年事件の累計を見て昔のほうが少年犯罪は多かったと言う人がいるけど、罪を犯さねば生き延びられなかった時代を少しは想像してもらいたいと思う。

[yoiIT]

はだしのゲンの隆太を思い出すのう…

[slkby]

人類が滅亡すればこんな悲しみは再生産されずに住むというのに

[imakita_corp]

>>親が~将来への不安、生活難から家庭内暴力~アルコールや薬物~耐えかねて家出をして上野にやってくる / 1949年頃には、純粋な戦災孤児より、家出少年の方が浮浪児としては大きな割合を占めるようになっていったらしい