北のメロスかハチ公か 秋田藩主に仕えたキツネ「与次郎」、スポーツの神に | 毎日新聞

初代秋田藩主・佐竹義宣（1570～1633年）に飛脚として仕えたとされるキツネの伝説が、秋田で言い伝えられている。その名は「与次郎」――。秋田と江戸を往復6日で結んだ与次郎はその健脚ぶりを恨まれ山形県内の宿場町の者に殺されてしまうが、忠誠心あふれる逸話は人々の心を捉え、今では秋田と山形の地でスポーツの神様などとして親しまれている。【高野裕士】 「稲荷信仰はもともと稲の豊作を祈るもの。農業が盛んな秋田では特に信仰が強く、稲荷神の使いであるキツネがあがめられてきました」。神道民俗学などに詳しい県民俗学会副会長の齊藤壽胤（じゅいん）さん（66）はそう話す。特別な力を持ったキツネの伝説は、土地柄などによって生み出された物語だったのではと齊藤さんは分析する。 一方、秋田市立佐竹史料館学芸員の榎良昭さん（56）は義宣が事細かで用心深い藩主として知られていることに言及し、「幕府など江戸周辺の動きを探るた

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伝説の内容が「江戸まで三日で走る飛脚として仕えた」なのか。