塾、書店、先輩…全てが少ない 島根の進学塾長がみた「格差」の正体 | 毎日新聞

難関とされる旧帝国7大学の合格者に占める東京圏（埼玉、千葉、東京、神奈川）の出身者が大幅に増え、地方の高校生にとってますます「狭き門」となっている。かつて島根から東京の名門私大に進学した松江市の原卓也さん（64）は現在、地元の学習塾で小中高生と接する。自らの、そして受験指導の経験を踏まえ「地方と都市部の学力差は埋めがたい」と話す原さん。地方の受験生を待ち受ける「格差」の正体を聞いた。【聞き手・斎藤文太郎】 東京圏と地方の「受験格差」はなぜ広がるのか、どうすれば是正できるのか。さまざまな立場の人に聞きました。 ■地方から東大は「五輪出場」 現役東大生がみたジェンダーの壁 ■「均質な環境は発想を狭める」 東大副学長が描く理想のキャンパス 県立高2校が「君臨」 ――ご自身は早稲田大に進学したそうですね。 ◆地元の県立高校から早稲田大に進学しました。当時は島根の公教育の評価は比較的高かったのだと思